腫瘍内科後期研修医募集

皆さん腫瘍内科の大山優です。

本年度の当科の後期研修医の募集のお知らせです。
まだまだ亀田総合病院では募集中です。

研修医募集サイト腫瘍内科後期研修プログラム

当科のプログラムの特徴を述べます。長文ですが一読してみてください。

将来幅広い領域で活躍できることは医師として重要です。不確定な要素が強い未来では、どのような状況になっても生きてゆける医師になることが必要です。当科の研修プログラムは、がん診療を専門とする若手医師のトレーニングが主な目的ですが、実は研修医個々の希望に合わせたフレキシブルな研修体制も可能にしております。当科の後期研修医の主な研修パターンを示します。

1)腫瘍内科専門医を目指す人:

最もスタンダードなパターンです。内科新専門医制度に準拠し、まずは総合内科専門医受験資格と実力が得られる研修を行います。並行して日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医を目指した研修も行います。内科専門医がまず先なので、卒後3年目の医師は3ヶ月の腫瘍内科ローテーション以外は、初期研修医のときに不足していた内科系専門科のローテーションと総合内科的なローテーション、地域医療ローテーションなどの研修となります。地域医療も亀田総合病院の系列ですので本院の研修と同様のものになります。卒後4年目からは腫瘍内科の研修が本格的に始まり、そこから2年間かけて固形がん全般と血液がんの研修を行います。途中血液がんの研修を6ヶ月の血液内科ローテーションで行います。残りの18ヶ月は固形がんの研修です。最後の1年間の間、半年ほどはチーフとして全入院患者と新患のオーバービューや割り振りなどマネジメント的なことも行います。後期研修終了後、可能であればもう一年腫瘍内科医員として働くと、大体若手腫瘍内科医として何処へ出ても活躍可能な実力がつきます。日本臨床腫瘍学会の薬物療法専門医受験のために必要な症例数や経験は十分となります(症例数は腫瘍内科後期研修中早めに足りるようになります)。途中で総合内科専門医受験も可能になります。当科では診断から治癒または緩和・看取りまで切れ目無く診療しています。加えて研修の特徴は、卒後3年目から指導医とマンツーマンの外来研修があることです。後期研修中継続的に中断無く行われますので終了時には外来診療が自信をもって行えるようになります。当科ではゲノム医療にも精力的に取り組んでいます。米国でがんゲノム医療を行っていた我が国の第一人者である東京医科歯科大学の池田貞勝先生は去年より当科の特任部長です。池田先生がゲノム医療の実践と教育・研究を行っていますのでがんゲノムに関する深い研修もできます。また数年前からダートマス大学腫瘍内科准教授の白井敬祐先生と毎週に日米をつなぐウェブでのキャンサーボードを行っており、日米のUpToDateなハイレベル診療が学べます。

研修修了後にどのようなキャリアを歩むかは研修中に見えてきますし、私が皆さんを「皆さんの将来ために」全力でサポートします。

2)その他のパターンとしては下記の二通りが考えられます。

腫瘍医療もできる一般内科医・家庭医に将来なりたい人の研修方法:これには複数のパターンが考えられます。一つは上記のスタンダードパターンの研修後に一般内科・家庭医へ進む方法です。すでに複数の卒業生が各地で実践しています。皆一様に自分の臨床力に対する満足度が高いです。がん薬物療法専門医を持っているため、何処の施設へ行っても重宝されます。施設基準への貢献、使用可能な薬剤などが広がります。がん専門医として全ての腫瘍のマネージメントができますので、活躍の機会が広いです。もう一つのパターンは腫瘍内科研修を3年間ではなく、6〜12ヶ月の短期で行い、固形がんの一般診療になれて頂く方法です。そうすることで、がん患者さんを診たときに、その患者さんに必要な医療・その後の経過などのおおよその見当がつくようになり、一般内科・家庭医をやっていく上で重要な武器になります。基準を満たすと将来がん薬物療法専門医の資格が得られる可能性もあります。

血液内科研修を将来やりたい場合、腫瘍内科とコンバインして研修するパターンもあります。腫瘍内科と血液内科を半々で研修することです。そうすることで、将来的にがん専門医(がん薬物療法専門医)と血液科専門医の両方が取得できます。将来血液内科医になる予定でも、固形腫瘍の知識と診療経験を持つことは、その医師にとってかけがえのない力となります。米国の血液腫瘍内科専門医(Hematology/Oncology)の研修プログラム修了者と同様の経験となります。



その他目標の人、海外留学を希望する人、あるいは卒後年数は経過しているが、ここでがんの研修を一定期間積みたい人や、がん薬物療法専門医受験のための症例数を短期間に経験したいなど、各研修医の希望に合わせてフレキシブルに研修を組むことも可能です。

最後に、

私を含め亀田総合病院の指導医は、研修医へ最善の研修環境を提供し、「医師として将来役立つ高い臨床能力を身につけること」を最大の目標にしています。本気で取り組んで頑張っていますので皆さん、当院での臨床研修を希望されている人は、一度ご検討・見学にいらしてください。メールでの問い合わせも随時受け付けておりますので遠慮無くご連絡下さい。進路につきまして様々なアドバイスもお手伝いできます。

メールアドレス:oyama.yu@kameda.jp

皆さんお待ちしています!

亀田総合病院
腫瘍内科
大山優

このサイトの監修者

亀田総合病院
腫瘍内科部長 大山 優

【専門分野】
がんの包括的医療、病状に応じた最善の治療の選択と実践