総合内科1分レクチャー (13)血液凝固まとめ問題

今回は穴埋め問題を行いました。


血液凝固系についてカッコを埋めよ

  1. 外因系は第( VII 第7因子 )因子と組織因子TFが反応することが始まる、凝固反応のイニシエーター(initiation)である。

  2. 内因系は第( IX 第9因子 )と第VIII因子が活性化され、外因系で始まった反応を増幅させる(amplify)経路である。第8と第9因子はそれぞれ血友病AとB で欠乏していますね。このamplify経路が働かないと出血します。

  3. 共通系は血小板膜上で活性化第V因子;FVaと( X 第10因子 )aが合体しプロトロンビナーゼとなり、それにてプロトロンビン(第II 因子)を( トロンビン )IIaにすることを示す。( トロンビン )IIaはフィブリノーゲンをフィブリンに変え、フィブリンメッシュを作る。IIaは凝固系の中で最強の作用をもつ。これが全身に多量に同時発生すると( DIC )となる。

  4. 全ての抗凝固薬は上記のどこかの経路を抑えて作用を発揮し、( トロンビン )を作らせないようにするのが働きである。

  5. ダビガトラン(プラザキサ®)は( トロンビン=活性化第2因子=FIIa )を直接抑制する。特異的拮抗薬にイダルシズマブ(プリズバインド®)がある。

  6. エドキサバン、アピキサバン、リバロキサバンは( Xa=活性化第10因子 )を直接抑制する。特異的拮抗薬にはアンデクサネット=アルファ andexanet alfaがあるが、開発段階。これらの使用中に致死的な出血を生じたら(脳出血など)、( プロトロンビン複合体製剤=PCC )を使用することを考慮する。現在ある使用可能な薬剤はケイセントラ®(非活性型PCC)とファイバ®(活性型PCC)である。しかしこれらを使用すると、血栓症を誘発することがあるので十分に注意する。PCCの使用に精通した医師が施行すべきである。PCCとは血漿を処理してII/VII/IX/X因子を抽出し製造された血漿製剤である。ファイバはこの中で主に第VII因子が活性化されている製剤である。

  7. 未分画ヘパリン、低分子ヘパリン、フォンダパリヌクス(アリクストラ®)はアンチトロンビン(AT)を介して間接的に( トロンビン )を抑制する。特異的拮抗薬はアンデクサネット アルファであるが、開発中。またヘパリンだけプロタミンでも拮抗できる。

  8. アルガトロバンは静注の直接( トロンビン )拮抗薬である。拮抗薬は存在しないが、半減期は短い。拮抗薬としてCiraparantagが開発中。

  9. ワリファリンは肝臓でII/VII/IX/X因子の産生を抑制することで作用を発揮する。直接はなにも抑制しない。これら凝固因子が大体正常値の20-30%になると作用が出る。拮抗薬はビタミンKと新鮮凍結血漿FFPであるが、超速効でリバースするには( 非活性型プロトロンビン複合体製剤=PCCケイセントラ® )を要す。しかし、血栓症の発症に注意する。

  10. トロンボモジュリン(リコモジュリン®)は抗凝固タンパクであるprotein Cを活性化し第V因子を抑制することで抗凝固作用・抗DIC作用を発揮する。