当科の特徴

ご挨拶

みなさんこんにちは! 亀田総合病院 腫瘍内科の大山優です。このたび当科の紹介、腫瘍内科の知識と経験を多くの学生や先生方と共有するために、教育サイトを始めました。亀田総合病院で正式に運営します。常時更新する予定です。見てくれている先生方がわくわくするようなサイトを目指します。フォローお願い申し上げます。

当科について

亀田総合病院腫瘍内科は私が米国から帰国した2006年10月から開設され始まりました。初めは私1人でしたが、徐々に医師数も増え、10年間の間に亀田でもメジャーな科の1つに成長しました。全てのがん種の診療が可能なことはもちろん、質の高いがん診療、どんな病態にも立ち向かうがん診療、診断から治療、緩和ケア、看取りまで一貫して行うトータルながん診療を実践しています。化学療法だけではありません!一般内科的要素満載です。

当科の診療スタイルは米国式と日本式の折衷です。研修医には外来初診から、病状説明、検査と治療のために入院、あるいは外来での治療開始とその後の全てのフォローを、指導医とマンツーマンで経験してもらいます。私、大山優は指導医として24時間連絡・相談・回診可能でスタンバイしています!

当科の研修

日本の他の施設との大きな違いは、米国の腫瘍内科(オンコロジー)のクリニカルフェローシップ(専門研修医)と同様に、後期研修においては入院に加え、特に外来診療研修にも力を入れているところです。そのため当科での3年間の研修修了後(卒業後)には、自分1人で外来診療が可能な能力が身につきます。また全がん種に関する一般知識、マネージメント力が身につきますが、後期研修医の最終学年にはチーフレジデントとして腫瘍内科の全ての症例に関与し、入院・外来と院内他科コンサルト症例の割り振り、拘束医スケジュール、カンファレンスの予定決定などミニ指導医としての経験を私と共に半年間行います。これらを通じて研修修了後は腫瘍内科の新人指導医として働ける力もつきます。

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アメリカ式教育の神髄

もちろん医師の仕事は一生勉強することですから、その後も勉強と経験を積んで次第に若手腫瘍内科医からベテランに成長します。しかし当科の後期研修医の特徴は、濃厚な研修内容のため、修了すると、一人で考え・判断するための一定の自信と知識・技術が身につきます。「ある程度で出来るようになったら、次は責任をもって自ら判断・施行し、後進の指導をします。そしてレベルが上がるに従い、より高度な判断が可能になります。そしてどのレベルでも、問題が生じた場合には助けてくれる人がますし、いずれ自分で自分自身を助けることができるようになります。つまり、ある教育課程を修了することは、「自らを教育できる医師としての土台が出来る。」ということです。医師の教育においてこの過程は極めて重要です。私がアメリカの臨床研修で経験してきたことです。それと同じものを亀田総合病院で後期研修医に実体験してもらっています。

亀田総合病院のがん診療

亀田総合病院腫瘍内科は、設立から10年の間に亀田総合病院の全ての診療科とつながり、信頼関係を構築してきました。そして全がん種の患者さんを院内・院外から依頼され、担当しています。また院内の5つのキャンサーボード(頭頸部、胸部、消化器、乳腺、泌尿器)を開始し、毎週または隔週で行っています。キャンサーボードは、これから治療を開始する症例を、関係する各科(外科系、内科系、放射線など)で協議し、異なる視点から意見を出し合い、症例毎に最善の方法を検討する治療方針決定機関です。ここではシンプルな症例から複雑で困難な症例まで全て検討するため、研修医と指導医の両者にとって、重要な実践教育の機会でもあります。

勉強と研究

また当科では定期的にレクチャー、ジャーナルクラブも行い、最新情報をアップデートしています。学会活動は主に、日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会、頭頸部癌学会、乳癌学会、肺癌学会、血栓止血学会などで、毎年発表しております。また、研修医には論文などの原稿執筆、院内での臨床試験プロトコール作製と運営、他施設共同グループ参加などの指導と実施、製薬会社の新薬の治験も行っております。学問・研究活動は多彩です。

亀田総合病院の1つの専門科として

臨床研修全般において実績のある亀田総合病院として、全ての専門科において研修医教育に力を入れています。、優秀な指導医の数も多く、診療、カンファレンス、レクチャー、講演会を通じ、教育の機会は豊富です。多くの科で、やる気のある指導医・初期・後期研修医がたくさんいて、彼らと接することで、院内どこへ行ってもポジティブな影響を受けます。 

最後に

みなさん当院の充実した研修を受けに来て下さい。見学・研修は常時受け入れ可能です。いつでもご連絡ください。お待ちしております。

連絡先:oncology.medical@kameda.jp