あ、やっちゃった

今日は勤労感謝の日、祝日です。ニュースによると、東北や関東北部では積雪が見られ、近畿では木枯らし1号が吹いて、今年もついに冬将軍が来たんだそうです。鴨川にもやってきた将軍様に出会ってしまった古澤です。


post93_1.jpg

朝焼けがきれいですが、放射冷却と北風の影響で寒いのなんの。肩が凝って背中がこわばります。日が上がってからも気温が上がりません。


post93_2.jpg

カリフラワーができ始めたな、と思ったら、こんにゃろ!ヨトウムシが付いていました。漢字で書くと「夜盗虫」。(「与党虫」ではないよ!)夜のうちに土の中から出てきて悪さをして明るくなると土の中にまた帰ります。これはまだ若い幼虫なので緑色ですが、もう少し大きくなると茶色くなります。こいつはなんでも食べますね、野菜の葉も食べますが、トマトやナスに穴を開けて入り込んでしまったり、出たばかりの芽をちょん切ったり、ほんと、たちが悪いです。


post93_3.jpg

果樹の葉が落ちてきたので剪定をします。栗、クルミ、そしてスモモの木の剪定をしました。特にスモモは大きな木なので、剪定ノコを片手に木に登ったり、脚立に乗ったり。わかりにくいですがこれで立っている場所は地面から1.5mくらいの所。ここより上では写真を撮る余裕はありません。


post93_4.jpg

時には片足を脚立、片足を木の幹、左手で木につかまって右手でノコを引く、なんてことも。
27歳(自称)ですが、もし、脚立が倒れたら、なんて考えるとゾクッとします。手を骨折して仕事ができません、ってわけにはいかないので、常にもしもの時はこっちに飛び降りようとか、木にぶら下がろう、なんて考えながらノコを引きます。


post93_5.jpg

足元には十分すぎるくらい注意していたんですが、「あっ、痛っ」、無理な体勢で引いていたノコがずっこけて左手に当たってしまった。作業用の手袋をいつもしていますが、手袋は破れていません。大丈夫だな、と思っていたら、なんとなく、地味にジクジク痛むので手袋を外してみると・・・人差し指の爪を一部そいでしまいました。爪床に達している部分からジワジワ出血します。手袋しててよかった・・・。


post93_6.jpg

まぁ、大したことはないのですが、時間が経つにつれジクジク痛みが出てきたのと、この後の作業、っつうか、明日からの仕事に差し支えてはいけないので治療しましょう。
まずは石鹸で良く洗いましょう。おぉ、しみる・・・。やっぱ、指先の傷は痛いねぇ。
良く洗ったら、薬・・・は付けずに瞬間接着剤を塗っちゃいます。これまた、最初は「ウォーッ」ってなりますが、すぐ治まります。薄く3回くらい塗って固めて、はい、終わり。
こいつ、本当に医者か?って思われるかもしれません。勿論、患者さんにカ〇ンズホームで買ってきた接着剤は使用しませんが、実は医療の現場でも接着剤を使用することが度々あります。瞬間接着剤の成分は「シアノアクリレート」といいますが、同じ成分の皮膚用接着剤を当科では腹腔鏡手術の創の閉創に用いています。「リ〇バンド」とか「ダー〇ボンド」など、多くの分野で使用されています。これらの接着剤は細い縫合糸と同じくらいの強度を持っていて、さらに創のコーティングもできて我々の手間も省けますが、患者さんにとっても抜糸やテープを剥がす「恐怖」から解放される非常に良い方法です。
医療用は2500円位して高いので、自分の創なら数百円で何度も使える一般用で十分です。人に勧めはしませんが理にはかなっているんですよ。こうしておけば水もしみません。でも、やっぱり痛いなぁ・・・。


このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍