診療案内

取り扱っている主な疾患

乳がん治療による上肢リンパ浮腫、子宮がん・卵巣がん・前立腺がん治療などによる下肢リンパ浮腫

※現在、乳がん・子宮がん・卵巣がん・前立腺がんなどで当院治療中の方は担当医にご相談ください。また、他院に通院中の方は、主治医からの紹介状をできるだけご持参ください。ご用意いただけない場合でも、受診は可能です。
※すでにがん治療の通院が終了した患者様も当外来の受診は可能です。

治療までの流れ

対象患者さま:がん術後で手や腕、足やふくらはぎ・太ももにむくみが出ている方、がん手術でわき(腋窩)やお腹(骨盤内)のリンパ節郭清術を行なった方、がんの治療後で上肢や下肢にしびれやだるさ、蜂窩織炎(腕が赤くなって熱っぽくなる)を経験したことがある方

初診:過去のがん手術内容や既往歴・現病歴の確認、上肢・下肢の計測、浮腫の診察

診断:ICGリンパ管造影、超音波検査(外来で可能)
   リンパシンチグラフィ、SPECT-CT(後日要予約)
   ※ご希望の場合に限り、検査結果を一緒に見て頂きながら現状のご説明をします。

治療:(1)複合的理学療法ー包帯やスリーブなどによる圧迫療法、リンパドレナージ、スキンケア、運動療法など
   (2)外科治療ー重症度に応じて、以下の3つの術式から選択します。
    I.リンパ管細静脈吻合術(LVA: lymphaticovenular anastomosis, 下写真参照)
    II.血管柄付きリンパ節移植術(LNT: lymph node transfer)
    III.脂肪吸引術(LS: liposuction)

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当院では、国内外で1100例以上のリンパ浮腫手術・診療を行ってきた医師が診察、執刀致します。また、高度なトレーニングを受けたリンパセラピスト(看護師、理学療法士など)と共にチーム医療にて診療を担当します。既存の複合的理学療法と最新の外科治療を融合させることで、科学的根拠に基づき、より確実な効果が得られる治療を行って参ります。