百聞は一見に如かず

エントリー項目

救急

Key word

代理意思決定、ACP、肺塞栓

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○今回のポートフォリオ発表会は、急変時の対応方法が不明な施設入所中の患者が、ショックバイタルで疎通も取れない状況で救急搬送されてきた一例が取り上げられました。

治療に一刻を争う中で、離れた家族との電話でのコミュニケーションが思うようにいかず、意思決定の困難さを感じたことが一つのテーマでした。発表者の当時の不安な思いや現場の緊迫感が、「心の声」として発表中に散りばめられており、とても臨場感のある発表でした。その後のディスカッションでは、「ACPが事前にあれば、スムーズに意思決定できたのだろうか」、「電話で正確に状況を伝えるにはどうしたらよいか」、「そもそも搬送された時点での患者の見通しはどうだったのか」など、様々な角度から意見が交わされました。

発表者本人の自己評価とは裏腹に、初めてとは思えない堂々とした発表でした。今後のポートフォリオも楽しみです。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学