第11回千葉県脳卒中連携の会「災害時の連携シンポジウム」

第11回千葉県脳卒中連携の会の「災害時の連携シンポジウム」にてシンポジストとして登壇させていただきました。

2019年度の台風15号・19号の被災経験を踏まえ、当院亀田ファミリークリニック館山の対策と地域連携における考察という題目で発表しました。改めて当院の取り組みを整理することができました。

2019年9月9月の台風15号直後当院は慌ただしく対応を求められ、様々な課題が浮き彫りになりました。その中で、当院の改善策として以下を作成しました。

  • 在宅患者一覧に人工呼吸器・在宅酸素機器・吸引機の医療機器の有無の記載。
  • 在宅患者一覧に河川氾濫危険地域・津波被害地域居住の記載。
  • 災害時の在宅マニュアルの作成。特に事前の薬剤管理・レスパイト入院の検討方法まで言及。
  • 警戒レベルごとの行動指針の作成。


結果19号では万全の体制で臨むことができました。災害時はどうしても浮き足立ちます。そんな時でもわかるように、災害時の対応をどこかに明記しておくことはとても重要です。

これから地球温暖化により、台風・水害も激甚化し、被害も甚大になっていますし、大地震もいつ来るかわからない状況です。

「想定内を最大化」して想定外に対応するためには災害に対する振り返りを徹底することが必要と考えます。今後も地域の災害対策について考えていきたいと思います。

文責:宮本

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学