FDプログラムレクチャー【 スモールグループディスカッション(SGD)】
FDプログラム(指導医養成プログラム)第7回はスモールグループディスカッション(SGD)について岡田院長から直接学ぶ機会をいただきました。
一方向的なレクチャーや講義を行っても、学習者が得られる知識の理解には限りがあります。
しかし、一定時間でさらに効果的に学習効率を上げ、さらに知識の理解にとどまらず、"使える知識"を学ぶためにSGDは有効です。
SGDを行うには、teacherの場のコントロール力(ファシリテーション力とも)が大事になります。
前半はSGDの基本的原理や、実際に行う際に気をつけるポイントをレクチャー形式で学び、
後半は岡田院長が研修医に臨床推論を指導するデモを実際に見て学びました。
SGDの形のカンファレンスやワークショップはこれまでもたくさん行ってきましたが、
なんとなしにやっていたところが大変整理されました。
何よりも心に残ったのは、岡田院長の "知識を学ぶのは、自分で学べばいい"というコメントです。
知識を学ぶ場は人と一緒に学ぶ必要はないのかもしれず、事前課題などで知識を揃えれば良いのかもしれません。
それよりは、せっかくいろんな人がいるのであれば、ディスカッションをしながら、単なる知識学習ではなく、"使える知識を得る"学習の場を作る方がより意味があると思いました。
特に、これから、インターネットで知識が簡単に得られる時代になってきます。
SGDは、問題の分析、知識の適応・統合といった"人"に今後求められる能力を伸ばすには最適の学習方法なのかもしれません。
今回のFDプログラムの内容もとても学びが深かったです。
文責 宮本
このサイトの監修者
亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男
【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学