8月のローテーター紹介(初期研修医2年目:関口先生)

8月は2人の先生が当科をローテートしてくれました。そのうちの一人、当院初期研修医2年目の関口先生を紹介させていただきます。管理人のチームに所属して、当科初診患者さんの対応をメインにしてくれました。また、亀田初期研修医の内部事情をいろいろと教えてくれたので、これからの診療に役立てさせていただきます。

【学んだこと】
・問診、身体所見、細菌検査の情報などから感染のfocusを系統的に検索する方法
・グラム染色や患者さんの全身状態から適切な抗菌薬選択をする方法

【ローテートの感想】
科内の雰囲気がよく、いつでも質問ができる環境があって良かったです。今までなんとなくやっていたempiric therapyを理論だてて考えることができました。また、各科の医師や看護師、スタッフの方々とも丁寧にコミュニケーションを取られていて、感染症以外にも学ぶことが多かったです。

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1か月間お疲れ様でした(感染症科ローテは、院内有数の「ゆるい」ローテート、と聞いておりますが笑)。初診カルテの記載や、カンファレンスでの初診患者さんのプレゼンテーションが、しっかりとしていたのが印象的でした。初診患者さんのプレゼンテーションを初期研修医の先生が行うと、いろいろと「つっこみ」が入って、全然終わらない、なんてことがよくあるのですが、関口先生のプレゼンは論理構成がしっかりしていたため、カンファレンスがスムーズに進みました。
多くの感染症は、「なんとなくやっていたempiric therapy」で、結構よくなってしまうものなのですが、複雑な症例や重症な症例では、それで対応できないことが多いように思います。単純な経過の症例でも、毎回、論理立ててしっかりとアセスメントする習慣と能力をつけておくことが、とても重要であり、それを体感していただけたのであれば、感染症一同、非常にうれしく思います。これからの診療に、今回のローテートで学んだ内容を活かしていってください。

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育