ニューヨーク市での麻疹の流行

渡航外来というと、アフリカや東南アジアへの旅行の際のワクチン接種やマラリア予防薬の服用などを思い浮かべる方が多いと思いますが、そうとも限りません。

ワクチンでは先進国と言われている米国でも、麻疹が局地的に流行しています。

ゴールデンウィークの連休で訪れる方も多いであろうニューヨーク市では、麻疹(はしか)が流行しており、流行地域に住んでいて予防接種を受けたことがない人に対して、保健局が公衆衛生上の観点からワクチンの接種を命じました。

ニューヨーク市における麻しん(はしか)の流行について

流行地域のブルックリン区ウィリアムズバーグといえば、日本人には大人気の観光名所です。

麻疹は残念なことに日本でも散発的に流行が起きています。母子手帳を見て麻疹のワクチンを2回接種していない方は、ぜひ、これを機会にワクチン接種を考えてみてはどうでしょうか。

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育