セファゾリンの供給減

詳細な理由はわかりませんが、セファゾリンの供給が減っていて、多くの医療機関が困っています。アンピシリン/スルバクタム、メトロニダゾールに続き、この1年抗菌薬の供給が安定していません。なぜこのような状況になっているのか、きちんと説明している会社はないように思います。ただ、そもそも製薬会社だけの問題なのでしょうか(販売を許可する際に、安定供給能力や質は評価しているとは思うのですが...)。なぜこのような状況に陥っているのか、きちんとに検証して、今後このようなことがないようにしていただきたいと思っています。

セファゾリンないと困りますね。黄色ブドウ球菌感染症の治療には必須ですので、そのほかの場合は代替薬で対応でしょうか(第2世代セフェム、第3世代セフェム、クリンダマイシンなど)。いろいろなメーリングリスト内でもさかんにdiscussionが行われています。

https://www.nichiiko.co.jp/medicine/files/o-cefazoli_i-20190228cI1.pdf

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育