日本小児科学会のインフルエンザの治療指針

日本小児科学会のインフルエンザの治療指針(http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=93)が、若干の変更がありましたので、情報共有します。

治療薬の推奨で、10歳台におけるオセルタミビルの使用が「原則として差し控える」→「推奨」に変更になりました(管理人追記:この年齢の子供たちは、基礎疾患がなければ、抗ウイルス薬の積極的適応はありません)。平成30年日本医療研究開発機構(AMED)研究班の検討にから、インフルエンザ罹患後の異常行動がオセルタミビル使用者に限った現象ではないと判断されたようです。

バロキサビル(商品名:ゾフルーザ)については、「同薬の使用については当委員会では十分なデータを持たず、現時点では検討中である。」として、推奨はしていません。

2017/2018 シーズンのインフルエンザ治療指針
www.jpeds.or.jp/uploads/files/2017_2018_influenza_all.pdf


2018/2019 シーズンのインフルエンザ治療指針
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/2018_2019_influenza_all.pdf

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育