千葉県での麻疹流行について

9月の終わりから千葉県で麻疹(index caseは輸入症例)が、昨日(10月29日)までに、17例報告されています。
感染者の多くは、ワクチン接種歴がないか、1回接種の方々です。風疹も流行しており、接種歴のない方は、麻疹風疹ワクチンを接種していただくのがよいでしょう(麻疹・風疹どちらのワクチンも生涯に2回ずつ接種する必要がありますので、母子健康手帳をご確認ください)。

現在のところ、ほとんどの症例が松戸市で、その周辺の柏市と流山市でも報告されていますが、麻疹は感染力が強く(しかも、空気感染します)、いつ他の周辺の町や都心(電車通勤などで拡散するリスク)で流行するかわかりません。
医療関係者は、発熱・皮疹の患者さんの対応をする場合は、麻疹・風疹を念頭に入れて、診察する必要があります。

麻しん(はしか)の発生について(第9報)(平成30年10月29日)

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育