予防医学の薦め 亀田クリニック 総合内科・家庭医診療科かかりつけで成人の患者さまへ

最終改訂:2018年4月11日

下記は科学的根拠と治療指針に基づいた検診項目です。対象の方には、症状が無くても、より健康で長生きするためにお薦めします。
ただし、症状や病気がある際の保険診療とは異なり、予防医療は原則自費診療となります。市町村健診や人間ドックを活用し、担当医の先生と良く相談して下さい。


総合内科・家庭医診療科医師より

予防接種(※2)

肺炎球菌ワクチン:65歳以上もしくは持病のある方に(心、肺、肝、腎、糖尿病等)。2種類あります
インフルエンザワクチン:全ての方に。毎年
破傷風ワクチン:全ての方に。初回は3回、その後10年毎(三種混合にも含まれています)。
B型肝炎ワクチン:糖尿病(特に60歳未満)・透析患者・慢性肝疾患・B型肝炎患者の家族・医療従事者の方等に。
HPVワクチン(ヒトパピローマウイルス):子宮頸がん予防に。26歳以下の女性に。
帯状疱疹ワクチン:50歳以上の方に(組み換えワクチン2回)、または60歳以上の方に(生ワクチン1回)。
他にも、海外(特に途上国)に行く予定がある方は担当医と相談してください

がん検診(※1、 胃がん検診のみ※3)

大腸がん検診:50歳〜75歳(便潜血毎年[2回法]か、大腸内視鏡3〜10年毎)家族歴がある方は要相談。
胃がん検診:50歳以上(胃バリウム検査を1〜3年毎か、上部消化管内視鏡を2〜3年毎)。
乳がん検診:40歳[もしくは50歳]〜75歳 (マンモグラフィーを2年に1回)。
子宮頸がん検診:性交開始後21歳〜65歳(子宮頸部擦過細胞診を3年に1回)。
肺がん検診:55歳〜80歳、喫煙歴(1日1箱x30年以上相当)がある方のみ(低線量肺CTを毎年)。
注:上記のがん検診は特に検診の利益が大きく、対象の方が行うと健康でより長生きすると科学的に証明されている項目です。
しかし、近年では若年性のがんも問題になっておりますし、これらに当てはまらない方達もがんに罹る可能性はあります。
心配な方は担当医とご相談ください。

生活習慣病(※1)

高血圧:血圧 ・高脂血症:コレステロール ・糖尿病:血糖とHbA1c ・肥満:体重
喫煙:禁煙を強くお薦めします
飲酒:飲酒は節度をもって(ビールなら1日500ml、日本酒1日1合、焼酎1日0.5合まで)
・定期的な運動歯科受診をお薦めします

全般(※1)

骨粗鬆症:65歳以上の女性 (骨密度の写真)
転倒予防:65歳以上(転倒しやすければリハビリ)
腹部大動脈瘤:65〜75歳の喫煙したことがある(生涯で100本以上)男性に(腹部超音波検査1回)
淋菌・クラミジア感染症:性交の経験がある女性(尿か子宮頚部のPCR検査)
うつ病:2週間以上のうつ気分・興味の減退があればご相談下さい。家庭内暴力


特定の方に(※1)

性行為感染症の危険性がある方に:HIV・梅毒・B型肝炎、C型肝炎の検査
妊娠を考えている方に:葉酸毎日0.4mg内服(神経管開存症が減ります)、風疹抗体検査、妊娠前カウンセリング(百日咳追加予防接種等)
ご高齢の方に:介護保険(総合相談室で相談)、事前指示(かかりつけ医と相談)


参考文献:※1: USPSTF (U.S. Preventive Service Task Force)、 ※2: ACIP (Advisory Committee on Immunization Practices)、 ※3: 科学的根拠に基づくがん健診推進のページも


総合内科・家庭医診療科 文責: 八重樫牧人