(H28/10/22)日本超音波医学会第28回関東甲信越地方会学術集会において超音波検査技師の小田悠太が「黄色肉芽腫性腎盂腎炎」について発表しました。

黄色肉芽腫性腎盂腎炎は腎洞及び腎周囲脂肪組織に化膿性炎症が波及したで慢性腎盂腎炎の一亜型で1916年にSchlagenhauferにより初めて報告されて以来、本邦では300例ほど報告されている疾患です。術前に腎細胞癌と鑑別する事が困難であり、術後摘出標本による病理学的検索によって確定診断となることが多いです。

基礎疾患:尿路結石、先天性疾患による上部尿路閉塞
合併疾患:糖尿病、アミロイドーシスなど
臨床症状:発熱、腎部疼痛
検査所見:貧血、白血球増加、低アルブミン血症など
好発年齢:8歳以下の小児と20〜50歳
男女比: 1:2と女性に多い
などのことが言われています。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器内科顧問 平田 信人

【専門分野】
胆石、胆道ガン、膵炎、膵ガンなどの胆膵の病気、消化器内視鏡全般、胆膵内視鏡