日本超音波医学会第29回関東甲信越地方会学術集会消1-1において超音波検査室の内海良太技師が発表しました。
平成29年11月11日超音波検査室の内海良太技師が日本超音波医学会第29回関東甲信越地方会学術集会消1-1において「腹腔原発脱分化型脂肪肉腫の一例」を発表しました。
脂肪肉腫のWHO組織分類は
- 高分化型(well differentiated type)
- 粘液型(myxoid type)
- 円形細胞型(round cell type)
- 多形型【=低分化型】(plemorphic type)
- 脱分化型(dediffernetiated type)
となっています。脂肪肉腫は悪性軟部腫瘍全体の11%、脂肪肉腫のうち脱分化型の頻度は5%と言われており、 組織型によって分化度が異なり、発育速度、転移形成能、5年生存率も著しく異なります。脂肪肉腫の超音波像は
- 比較的境界明瞭
- 高エコー部と低エコー部が混在することが多い
- 内部構造が不均一なものが多い
と言う特徴がありますが、本症例では概ね境界明瞭な高低エコー混在した内部不均一な腫瘤でした。
このサイトの監修者
亀田総合病院
消化器内科顧問 平田 信人
【専門分野】
胆石、胆道ガン、膵炎、膵ガンなどの胆膵の病気、消化器内視鏡全般、胆膵内視鏡