顧問の平田信人医師が病院院内報「おまめさん83号」に糖尿病と癌の関係を書きました。

顧問の平田信人医師が院内報「おまめさん83号」に糖尿病と癌の関係を書きました。何故院内報を「おまめさん」と言うのか分からなくて糖尿病看護師の川又幸子さんに伺いました。その由来は<お豆のチャンピオンは、畑の肉と言われています。食事のメニューは、このチャンピオンの登場なくしては考えられません。一方の運動療法は、日常の場で「まめ」に身体を動かす心がけから始まります。この愛すべき"おまめさん"を大切に、みんな元気になりましょう。>ということだそうです。

さて、2013年に日本糖尿病学会と日本癌学会が「糖尿病と癌に関する委員会報告」を発表しています。それによるとわが国の疫学データでは糖尿病でない人と比べて2型糖尿病患者さんが何らかの癌を罹患するリスクが男性では1.27倍、女性では1.21倍です。癌腫別では男性では胃癌1.23倍、大腸癌1.36倍、肝臓癌2.24倍、膵臓癌1.85倍、腎臓癌1.92倍で統計学的に有意差があったそうです。女性においては統計学的に有意差があったものは胃癌1.61倍、肝臓癌1.94倍で、有意差がなかったものの子宮内膜癌、卵巣癌も罹患リスク上昇の傾向があったと報告されています。そんなことをネタにして書かれています。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器内科顧問 平田 信人

【専門分野】
胆石、胆道ガン、膵炎、膵ガンなどの胆膵の病気、消化器内視鏡全般、胆膵内視鏡