業績 - 亀田メディカルセンター｜亀田総合病院消化器内科【亀田流消化器病ブートキャンプ】

業績

日本語論文

1.早期胃癌研究会症例短期間に著明な形態変化を来した胃癌の1例
Author：藤井宏行(国立病院機構九州医療センター消化器科), 石井英治, 吉村茂修, 山内健司, 奥村直己, 小林正佳, 白鳥俊康, 鈴木健一, 平井満, 森主達夫, 中路聡, 平田信人, 草薙洋, 成田信, 星和栄, 伴慎一
Source：胃と腸(0536-2180)51巻8号 Page1077-1083(2016.07)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：胃鏡法; *胃腫瘍(外科的療法,病理学,診断); 胃切除; *腺癌(外科的療法,病理学,診断); 腹部X線診断; 免疫組織化学; 幽門(外科的療法,病理学); *腫瘍浸潤リンパ球(外科的療法,病理学)
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 男
Abstract：患者は80歳代,男性.吐血を主訴に救急搬送.上部消化管内視鏡検査で前庭部大彎に周堤様の隆起を伴う平皿状の類円形潰瘍性病変を認めた.第4病日の再検では潰瘍底に深い溝状陥凹を認めた.生検でGroup 5(por2〜tub2)の診断となった.第15病日に右膝窩動脈の急性動脈閉塞症を認め治療を行った.第38病日の内視鏡検査では隆起性病変に変化していた.第58病日に幽門側胃切除術を施行.病理診断はType 5,リンパ球浸潤癌,pT1b2,ly1,v0,pN0であった.リンパ球浸潤癌が線維化に乏しく軟らかい腫瘍であったため,外力により病変が内腔側に折れ曲がり隆起型へ変化したものと思われた.(著者抄録)

2.【ERCPマスターへのロードマップ】トラブルシューティング編　スコープ操作に伴う消化管穿孔
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小林正佳, 白鳥俊康, 濱良太, 横山雄也, 山本紘輝, 眞川昌大, 神田圭輔, 吉村茂修, 島本大, 山内健司, 森主達夫, 奥村直己, 鈴木健一, 平井満
Source：胆と膵(0388-9408)36巻臨増特大 Page1047-1051(2015.10)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：咽頭疾患(病因,診断,外科的療法); 危険因子; 十二指腸鏡法(有害作用); 十二指腸疾患(病因,診断,外科的療法); 術中合併症; 食道穿孔(病因,診断,外科的療法); *内視鏡的逆行性胆道膵管造影(有害作用); 腸穿孔(病因,診断,外科的療法); 胃穿孔(病因,診断,外科的療法)
チェックタグ：ヒト
Abstract：ERCPに関連した消化管穿孔は、0.1%未満と頻度は少ないものの重症急性膵炎とならび最も重篤な偶発症の一つである。穿孔の危険因子は患者因子と術者因子に大別され、好発部位や背景疾患と関連がある。不幸にも穿孔を合併した際は、診断の遅れや不適切な初期治療が不幸な転帰につながりかねないため迅速かつ慎重な対応が必要となる。近年の高齢化および内視鏡技術の進歩に伴い、術後再建腸管症例を代表とする困難な症例に対してERCPを施行する場面も増加している。安全なERCPを施行するために危険因子や予防に加え、穿孔時のマネージメントについても十分な知識を持ってERCPに臨む必要がある。(著者抄録)

3.総胆管結石治療における結石成分分析の意義
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 白鳥俊康, 小林正佳
Source：胆道(0914-0077)29巻4号 Page723-731(2015.10)
論文種類：原著論文/比較研究
シソーラス用語：Bilirubin; Calcium; Cholesterol; 再発; 赤外分光分析; *総胆管結石症(診断,治療,合併症); 内視鏡的逆行性胆道膵管造影; 胆嚢切除; 肥満(合併症); 後向き研究; 治療成績; 内視鏡的括約筋切開術; 年齢因子
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜); 男; 女
Abstract：背景:総胆管結石の結石分析を行い総胆管結石再発との関連性について報告する。方法:初回ERCPで結石分析を施行した122例をretrospectiveに解析した。検討内容は(1)背景因子、(2)胆摘術による総胆管結石再発予防効果、(3)初発時と再発時の成分比較とした。結果:(1)色素胆石が63.9%と最多であり、コレステロール胆石24.6%、まれな胆石11.5%と続いた。年齢(p<0.01)・肥満(p=0.041)・総胆管径(p=0.012)・総胆管結石径(p=0.011)で有意差を認めた。(2)総胆管結石再発に対する胆摘術の予防効果はコレステロール胆石群では胆摘群で再発率が有意に低く(p=0.035)、まれな胆石群と色素胆石群では有意差を認めなかった。(3)7例で再発結石分析を施行したが6例が初発時と同じであった。結語:結石の種類により胆摘術による再発予防効果が異なっていた。胆摘術をどのような症例に推奨すべきか検討する上で結石分析は有用である可能性が示唆された。(著者抄録)

4.【処置具を使いこなす】胆・膵内視鏡　胆道ドレナージ　経乳頭胆嚢ドレナージに用いる処置具を使いこなすコツ
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小林正佳, 白鳥俊康
Source：消化器内視鏡(0915-3217)27巻8号 Page1441-1442(2015.08)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：カテーテル法; *消化器系内視鏡法; *胆道ドレナージ; 胆嚢炎-急性(治療); カテーテル
医中誌フリーキーワード：*内視鏡的胆嚢ドレナージ; ワイヤー
チェックタグ：ヒト

5.消化器内視鏡の教育・トレーニング　亀田総合病院消化器内科の内視鏡トレーニングの現状と課題
Author：石井英治(四万十会中村クリニック), 平田信人, 中路聡, 白鳥俊康
Source：消化器内視鏡(0915-3217)27巻6号 Page1045-1047(2015.06)
論文種類：解説
シソーラス用語：大腸内視鏡法; 内視鏡的逆行性胆道膵管造影; *消化器系内視鏡法; *医師臨床研修; 内視鏡的粘膜下層剥離術
チェックタグ：ヒト

6.【胆嚢総胆管結石の治療を考える】結石分析からみた胆嚢総胆管結石に対する治療戦略
Author：小林正佳(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 中路聡, 白鳥俊康, 眞川昌大, 山本紘輝, 横山雄也, 神田圭輔, 吉村茂修, 山内健司, 奥村直己, 鈴木健一, 平井満, 森主達夫
Source：胆と膵(0388-9408)35巻12号 Page1335-1337(2014.12)
論文種類：原著論文/比較研究/特集
シソーラス用語：Bilirubin; Calcium Carbonate; Cholesterol; 再発; 赤外分光分析; *総胆管結石症(診断,外科的療法,合併症); X線CT; 内視鏡的括約筋切開術; 拡散MRI; *胆嚢結石症(診断,外科的療法,合併症)
チェックタグ：ヒト; 男; 女
Abstract：内視鏡的に截石した総胆管結石の成分分析を施行し、結石成分と背景因子、CT・MRIによる画像診断能および再発率の関連性について検討した。コレステロール石(コ石)群はビリルビンカルシウム石(ビ石)群と比較して、若年で胆管径が細く、傍乳頭憩室を有する割合が低く、結石径が小さいという特徴を有していた。CT・MRIによる画像診断では、CT陰性・MRIでT1低信号・T2低信号所見が、コ石の診断に有用であった。総胆管結石の再発については、コ石群では胆摘術を施行することで再発率が低下し、一方ビ石群では再発率の低下は認めなかった。以上より結石再発の観点からは、コ石の場合は落下結石であると考えられ、再発予防に胆摘術を施行することが勧められる。さらに治療前に画像診断によりコ石であることが推定された際には乳頭機能が温存される腹腔鏡下一期的手術を考慮する必要があると思われる。(著者抄録)

7.【高齢者総胆管結石の管理と治療】総胆管結石治療におけるESTの長期予後
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小林正佳, 白鳥俊康, 横山雄也, 山本紘輝, 眞川昌大, 神田圭輔, 吉村茂修, 山内健司, 森主達夫, 奥村直己, 鈴木健一, 平井満, 石井英治
Source：消化器内科(1884-2895)59巻6号 Page541-546(2014.12)
論文種類：原著論文/比較研究/特集
シソーラス用語：再発; *総胆管結石症(外科的療法,予後,合併症); 入院期間; 後向き研究; 治療成績; *内視鏡的括約筋切開術; 内視鏡的乳頭バルーン拡張術; 胆嚢炎-急性(外科的療法,予後,合併症); 胆嚢結石症(外科的療法,予後,合併症); Kaplan-Meier法; 患者重症度
チェックタグ：ヒト; 青年期(13〜18); 成人(19〜44); 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜)
Abstract：未処置乳頭に対しendoscopic sphincterotomyを施行した総胆管結石症762例(中央値75歳)の長期予後について、患者背景等の群別にKaplan-Meier曲線を作成し検討した。総胆管結石再発に関しては、胆嚢胆石なし群では胆嚢温存が危険因子とはならず、胆嚢胆石あり群では有意な危険因子であった。胆嚢摘出術の時期については胆摘既往群の7年再発率が12.8%、截石後胆摘群が12.2%と有意差はなかった。再発時の治療は全例ERCPを施行し、急性胆管炎および総胆管結石治療は成功し、入院期間は中央値9日であった。胆嚢炎の発症率は、胆嚢胆石あり群が3年10.2%、5年13.1%、10年18.5%で、胆嚢胆石なし群よりも高率の傾向であった。胆嚢炎の重症度は軽症10%、中等症90%で、治療は胆嚢摘出術を10%に行い、多くの症例は内科的治療が奏効し、入院期間は中央値18日であった。なお全例の胆道癌発生率は0.4%であった。

8.当院の胃癌202例における体外式超音波検査の診断能の検討
Author：北浦幸一(亀田総合病院超音波検査室), 金輪智子, 神作慎也, 本間善之, 山村和博, 平田信人, 伊藤憲佐
Source：超音波検査技術(1881-4506)39巻6号 Page567-573(2014.12)
論文種類：原著論文
シソーラス用語：胃鏡法; *胃腫瘍(超音波診断,外科的療法,病理学); 開腹術; 腫瘍侵入性; *超音波診断; 結果再現性
チェックタグ：ヒト; 男; 女
Abstract：胃癌202例における体外式超音波検査の診断能について検討した。上部消化管内視鏡検査で胃癌と診断し、開腹術を施行した202例を対象とした。原発病変の抽出率は、早期癌51.9%、進行癌98.4%で、全体は80.2%であった。隆起成分の少ないM病変は抽出できなかった。病理深達度が増すにつれて抽出率は向上し、MP以深では良好であった。抽出可能例における深達度評価の一致率は、早期癌53.7%、進行癌70.2%であった。病理深達度別の一致率は、Mで46.7%、SMで57.7%、MPで56.0%、SS-SEで77.4%、SIで70.0%であった。不一致例は、Mで87.5%、SMで57.7%、で63.6%、MPで81.8%が過大評価であった。進行胃癌123例中、スキルス胃癌が19例存在し、抽出率は100%であったが、深達度評価の一致率は73.7%であった。

9.【食道病変!これ1冊】特殊な形態を呈する病変　食道内異物　有鈎義歯による食道穿孔
Author：山内健司(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 草薙洋
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻10号 Page1779(2014.10)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*異物移動(合併症,診断,治療); *義歯; 食道鏡法; *食道穿孔(病因,診断,外科的療法)
チェックタグ：ヒト

10.【食道病変!これ1冊】特殊な形態を呈する病変　びまん性食道痙攣症
Author：奥村直己(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻10号 Page1770-1771(2014.10)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：X線診断; 食道アカラシア(診断); 食道鏡法; *食道けいれん(診断,X線診断,治療); 鑑別診断
チェックタグ：ヒト

11.【食道病変!これ1冊】平坦な病変　びらん様所見を呈するもの　悪性　Barrett食道腺癌
Author：平井満(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻10号 Page1670-1671(2014.10)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*Barrett食道(病理学,診断,外科的療法); 胃腫瘍(診断); *炎症(診断,外科的療法); 食道胃接合部; 食道炎-逆流性(診断); 食道鏡法; *食道腫瘍(病理学,診断,外科的療法); 鑑別診断; *腺癌(病理学,診断,外科的療法); 内視鏡的粘膜下層剥離術; 狭帯域光観察
医中誌フリーキーワード：*びらん(診断,外科的療法)
チェックタグ：ヒト

12.【食道病変!これ1冊】隆起を呈する病変　悪性　食道原発悪性黒色腫
Author：森主達夫(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻10号 Page1616-1617(2014.10)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*黒色腫(転移性,病理学,治療); リンパ行性転移; 食道鏡法; *食道腫瘍(病理学,X線診断,治療); 鑑別診断; 生検; X線CT; 免疫組織化学
医中誌フリーキーワード：胸部CT
チェックタグ：ヒト

13.【これが癌? 癌じゃないの?-食道・胃編】萎縮性粘膜を背景とした境界不明瞭な平坦病変
Author：奥村直己(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻7号 Page1021-1022(2014.07)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*胃炎-萎縮性(診断,合併症); *胃鏡法; *胃腫瘍(診断,病理学,合併症); *腺癌(診断,病理学,合併症); 内視鏡的粘膜下層剥離術; 狭帯域光観察
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 女

14.【これが癌? 癌じゃないの?-食道・胃編】発赤調を呈する陥凹様病変
Author：平井満(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻7号 Page993-994(2014.07)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：Indigo Carmine(診断的利用); *胃鏡法; *胃腫瘍(外科的療法); 再生; Acetic Acid(診断的利用); 鑑別診断; 腺癌; 内視鏡的粘膜下層剥離術; 狭帯域光観察
医中誌フリーキーワード：色素内視鏡法
チェックタグ：ヒト; 男

15.【これが癌? 癌じゃないの?-食道・胃編】 Barrett粘膜内の発赤調隆起性病変
Author：山内健司(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻7号 Page969-970(2014.07)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*Barrett食道(合併症,診断,病理学); Indigo Carmine(診断的利用); *食道鏡法; *食道腫瘍(合併症,診断,病理学); *腺癌(合併症,診断,病理学); 免疫組織化学; *神経内分泌癌(合併症,診断,病理学); 複合腫瘍と混合腫瘍; Chromogranin A; Mucin-2; 狭帯域光観察
医中誌フリーキーワード：色素内視鏡法
チェックタグ：ヒト; 男

16.【これが癌? 癌じゃないの?-食道・胃編】食道胃接合部の微小な発赤調隆起性病変
Author：山内健司(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻7号 Page963-964(2014.07)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：Acetic Acid(診断的利用); *食道胃接合部; *食道鏡法; *食道腫瘍(診断,病理学,合併症); *腺癌(診断,病理学,合併症); 狭帯域光観察
医中誌フリーキーワード：色素内視鏡法
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男

17.【これが癌? 癌じゃないの?-食道・胃編】 NBI観察とヨード染色に乖離を認めた平坦病変
Author：鈴木健一(亀田総合病院消化器内科), 石井英治, 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)26巻7号 Page955-956(2014.07)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*食道鏡法; *食道腫瘍(病理学,診断); *扁平上皮癌(病理学,診断); *ヨウ素(診断的利用); *狭帯域光観察
医中誌フリーキーワード：色素内視鏡法
チェックタグ：ヒト; 女

18.受動彎曲型大腸内視鏡を用い胆道処置を施行したRoux-en-Y法再建後胆道疾患の3例
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 白鳥俊康, 小林正佳, 山内健司, 吉村茂修
Source：胆道(0914-0077)28巻1号 Page89-94(2014.03)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：病的狭窄(治療,X線診断); *大腸内視鏡法; ステント; 総胆管結石症(治療); 胆管炎(治療); 内視鏡的逆行性胆道膵管造影; *胆道疾患(治療); *Roux-en-Y吻合術; 内視鏡的括約筋切開術; 内視鏡的乳頭バルーン拡張術
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男; 女
Abstract：ダブルバルーン内視鏡の開発によりRoux-en-Y法再建症例に対するERCPは様々な施設で行われるようになった。今回われわれは、受動彎曲型大腸内視鏡(PCF-PQ260L)を使用し、Roux-en-Y法再建後症例の胆道処置に成功した3例を経験したため報告する。症例1は69歳女性。全胃温存Roux-en-Y法再建の既往有り。悪性胆道狭窄に対しERCを施行した。PCF-PQ260Lにバルーン内視鏡用オーバーチューブを装着し胆管空腸吻合部へ到達後金属ステント留置術を施行した。症例2は66歳、男性。胃全摘後Roux-en-Y法再建の既往有り。急性胆管炎に対しERCを施行した。症例3は74歳、男性。胃全摘後Roux-en-Y法再建の既往有り。総胆管結石に対しEST+EPLBDを施行した。PCF-PQ260LはRoux-en-Y法再建症例の胆道処置時の新たな内視鏡の選択肢になりうる可能性がある。(著者抄録)

19.千葉県を中心とした太平洋側地域におけるアニサキス症44例の解析
Author：荒井俊夫(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科国際環境寄生虫病学分野), 赤尾信明, 関丈典, 熊谷貴, 石川洋文, 太田伸生, 平田信人, 中路聡, 山内健司, 平井満, 白鳥俊康, 小林正佳, 藤井宏行, 石井英治, 内藤幹夫, 斉藤進一, 山口俊和, 柴田信光, 下正宗, 常盤俊大
Source：Clinical Parasitology(1341-5190)24巻1号 Page37-40(2013.12)
論文種類：原著論文
シソーラス用語：*アニサキス症(合併症,診断); PCR法; 胃鏡法; 胃疾患(病因,診断); 胃粘膜; 大腸内視鏡法; 大腸疾患(病因,診断); 鑑別診断; 幼生; DNA配列分析; 千葉県
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜); 男; 女
Abstract：千葉県を中心とした太平洋側地域におけるアニサキス症44例について検討した。アニサキス症(ア症)と診断された44例から摘出した57虫を対象とした。問診から得られた情報から推定される原因魚種としてはイワシ(33%)、サバ(28%)、ブリ(21%)の順で多くみられた。有症状者は75%で、人間ドック等などで発見された25%は無症状者であった。56隻は3期幼虫で、1隻は頭部に3弁の口唇が確認され、脱皮後の4期幼虫と同定した。胃ア症においては、幼虫は胃体部に寄生していたものが52%と最も多く、そのうち大彎が68%を占めた。幼虫が刺入していた胃粘膜の76%が正常粘膜であった。45隻を検討の対象とし、幼虫が性状粘膜に刺入した群は萎縮粘膜に刺入した群に比して有意に自覚症状を有することが明らかになった。

20.【高齢者肝胆膵疾患の現状と対策】細菌培養検査からみた高齢者における急性胆管炎の特徴
Author：吉村茂修(亀田総合病院消化器内科), 中路聡, 平田信人, 神田圭輔, 瀬尾卓司, 山内健司, 鈴木健一, 小林正佳, 白鳥俊康, 平井満, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治
Source：消化器内科(1884-2895)58巻1号 Page82-87(2014.01)
論文種類：原著論文/比較研究/特集
シソーラス用語：Beta-Lactamases; Klebsiella Infection(合併症,診断); Piperacillin(薬理学); *細菌感染症(合併症,診断); 細菌タンパク質; 死亡率; *胆管炎(病因,診断); 胆汁; 入院期間; 配合製剤(薬理学); ペニシリン耐性; 重症度指標; 年齢因子; Sultamicillin(薬理学); Tazobactam(薬理学); Enterococcus Infection(合併症,診断); *細菌培養; 重複感染
医中誌フリーキーワード：Tazobactam-Piperacillin(薬理学); 血液培養; AmpC Beta-Lactamases
チェックタグ：ヒト; 青年期(13〜18); 成人(19〜44); 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜); 男; 女
Abstract：当院で経験した急性胆管炎1055例を対象に、74歳以下の非高齢者群420例と75歳以上の高齢者群635例に分け、その重症度や入院期間、転帰、細菌培養検査結果を比較検討した。その結果、非高齢者群と比べ高齢者群では中等症、重症の割合が有意に高かった。平均入院期間は非高齢者群15.2日、高齢者群18.7日で、高齢者群で有意に入院期間が長かった。全死亡率・現病死亡率・他病死亡率はいずれも両群間で有意差を認めなかった。胆汁培養検査の陽性率、平均陽性菌種数は高齢者群で有意に多かった。血液培養の陽性率、平均陽性菌種数も高齢者群で有意に高かった。高齢者で胆汁培養検査や血液培養検査の陽性率、陽性菌種数が多かった理由として、発症から受診までの期間や乳頭処置などの既往などが影響している可能性が考えられた。

21.【最新消化器内視鏡治療のすべて】消化管捻転に対する内視鏡治療　胃捻転
Author：角一弥(藤田保健衛生大学病院消化管内科), 平田信人, 平田一郎
Source：消化器内視鏡(0915-3217)25巻9号 Page1571-1573(2013.09)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*胃軸捻転(病因,X線診断); インフォームドコンセント; 外科用機器; X線CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 女

22. EUS-FNAによる悪性リンパ腫の診断
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 土屋寧子, 山内健司, 小林正佳, 白鳥俊康, 平井満, 角一弥, 岩木宏介, 稲瀬誠実, 玉置奈緒子, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治, 伊藤裕志, 星和栄
Source：Gastroenterological Endoscopy(0387-1207)55巻9号 Page3085-3094(2013.09)
論文種類：原著論文
シソーラス用語：Burkittリンパ腫(病理学,診断); フローサイトメトリー; 胃腫瘍(病理学,診断); 膵臓腫瘍(病理学,診断); 副腎腫瘍(病理学,診断); 免疫組織化学; *リンパ腫(病理学,診断); リンパ腫-濾胞性(病理学,診断); サザンブロッティング; リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性(病理学,診断); Fluorescence in Situ Hybridization; 検査予測値; 後向き研究; リンパ腫-末梢性T細胞性(病理学,診断); 遺伝学的検査; *超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜); 男; 女
Abstract：「背景・目的」亜型分類までの悪性リンパ腫の診断においてEUS-FNAの有用性は確立されていない現状であり、当院におけるEUS-FNAを用いた悪性リンパ腫診断について検証した。「方法」2008年2月から2012年5月までの期間に悪性リンパ腫と診断された症例の内EUS-FNAを施行された50例を対象とし後ろ向きに検証した。他部位から組織を得ていた27例に対し亜型分類診断の一致率を検討した。また、EUS-FNAにおけるMFCM、G-banding、FISH、Southern blottingの解析率を検証した。「結果」他部位診断とEUS-FNA診断の一致率は100%であった。MFCMは87.2%、Southern blottingは87.0%、G-bandingは57.6%、FISHは85.3%で解析可能であった。「結論」悪性リンパ腫の診断は細胞表面マーカー・免疫組織化学染色・染色体検査・遺伝子検査を総合的に判断することでEUS-FNAの少ない検体量でもその診断に迫ることが可能であった。安全かつ低侵襲な検査法として従来の開腹または経皮的生検に代わりうる可能性がある。(著者抄録)

23.【症例に学ぶ-小腸内視鏡アトラス】腫瘍および類似病変　小腸平滑筋腫
Author：藤井宏行(亀田総合病院消化器内科), 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)25巻7号 Page1016-1017(2013.07)
論文種類：図説/特集
シソーラス用語：超音波診断; X線CT; *平滑筋腫; *小腸腫瘍; *ダブルバルーン小腸内視鏡法
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト

24.回盲部リンパ節に対する超音波内視鏡下穿刺術で診断し得た悪性リンパ腫の1例
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小林正佳, 土屋寧子, 白鳥俊康, 岩田麻衣子, 玉置奈緒子, 藤井宏行, 伊藤裕志, 石井英治
Source：Gastroenterological Endoscopy(0387-1207)55巻7号 Page2005-2010(2013.07)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*回腸(画像診断); 回腸腫瘍(病理学,画像診断); *穿刺; X線CT; *盲腸(画像診断); *リンパ節(画像診断); *リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性(病理学,画像診断); Fluorodeoxyglucose F18(診断的利用); 陽電子放射型断層撮影; *超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法
医中誌フリーキーワード：*回盲部(画像診断); 腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男
Abstract：症例は76歳男性。便潜血陽性を指摘され近医受診し、下部消化管内視鏡検査を施行されたところ回腸末端からBauhin弁にかけて発赤及び隆起性変化を指摘された。生検施行されたが確定診断困難であり当院紹介受診した。現在までにEUS-FNAの有用性は多数報告されているが下部消化管経由の穿刺報告例は少ない。今回われわれは、スライディングチューブおよびガイドワイヤ補助下に前方斜視型コンベックス型超音波内視鏡を上行結腸に挿入し、回盲部リンパ節に対しEUS-FNAを施行し診断しえた悪性リンパ腫の1例を経験したため報告する。(著者抄録)

25.結核菌PCR陽性により診断し、保存的に加療した孤立性肝結核腫の1例
Author：杤谷四科子(亀田総合病院消化器内科), 妹尾孝浩, 若杉聡, 平田信人, 水谷正彦
Source：日本消化器病学会雑誌(0446-6586)110巻4号 Page669-678(2013.04)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：Ethambutol(治療的利用); Isoniazid(治療的利用); *Mycobacterium tuberculosis; *PCR法; Pyrazinamide(治療的利用); Rifampicin(治療的利用); 画像強調; *結核-肝臓(病理学,薬物療法,診断); MRI; 生検; 多剤併用療法; X線CT; 結核-肺(X線診断,薬物療法)
医中誌フリーキーワード：胸部CT; 腹部CT
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 女
Abstract：症例は42歳女性。主訴は体重減少、右季肋部痛。腹部画像検査で肝S5/8に約8cm大の腫瘤を認めたが、身体所見、血液検査、画像検査所見ともに非特異的所見を呈し確定診断に至らなかった。結核による冷膿瘍を疑い、経皮的針生検にて採取した膿汁から結核菌PCR陽性が判明して孤立性肝結核腫と診断、その後抗結核薬内服により治癒した症例を経験した。孤立性肝結核腫において外科切除を回避できた症例は極めてまれであり、報告する。(著者抄録)

26.【高齢者における消化器疾患の診断と治療】高齢者の急性胆管炎
Author：中路聡(鉄蕉会亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 土屋寧子, 山内健司, 小林正佳, 白鳥俊康, 平井満, 角一弥, 岩木宏介, 稲瀬誠実, 玉置奈緒子, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治, 伊藤裕志
Source：消化器内科(1884-2895)56巻1号 Page87-93(2013.01)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：病的狭窄(合併症); MRI; *胆管炎(病因,外科的療法,診断); 胆石症(合併症); X線CT; 入院期間; 高齢者; 重症度指標; 年齢因子; 年齢分布; 胆道ドレナージ
医中誌フリーキーワード：血液培養
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜)

27.人間ドック腹部超音波検査の間接所見をきっかけに切除された肝内胆管癌の1例
Author：小川由佳(亀田総合病院超音波検査室), 若杉聡, 小宮雅明, 荒井健一, 平田信人, 星和栄
Source：日本消化器がん検診学会雑誌(1880-7666)50巻4号 Page451-457(2012.07)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*肝切除; *肝内胆管(超音波診断,外科的療法,病理学); MRI; *超音波診断; *胆管癌(超音波診断,外科的療法,病理学); 胆管腫瘍(超音波診断,外科的療法,病理学); 内視鏡的逆行性胆道膵管造影; X線CT; *人間ドック; 無病生存
医中誌フリーキーワード：組織診; 腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男
Abstract：症例は68歳男性で、人間ドックの腹部超音波で肝左葉外側区B3の拡張を指摘された。CTでは平衡相で拡張したB3基部とその周辺に淡く造影される境界不明瞭な不整形領域が認められた。MRIで病変はT1・T2強調像、拡散強調像では不明瞭で、肝細胞相ではB3基部に樹枝状〜帯状の造影欠損域が認められた。ERCPで左肝管はB2・B3の分岐部から中枢側にかけて13mmにわたって途絶し、末梢側には拡張したB3が描出された。胆管ブラシ細胞診ではclass IIIであった。肝内胆管癌を疑い、肝左葉切除術を施行した。病理組織所見で、核/細胞質比の高い腫瘍細胞が豊富な線維性間質を伴いながら孤立性、小胞巣状に浸潤する低分化型腺癌が主体で、所々に明瞭な腺管構造を有する中〜高分化型腺癌が混在していた。脈管侵襲や門脈侵襲が目立ち、胆管閉塞や門脈腫瘍塞栓を形成しており、神経周囲および神経線維束内への浸潤も著明であった。低分化型腺癌と診断し、術後18ヵ月経過して再発・転移はない。

28.【なんじゃこりゃ?　内視鏡像は語る!】十二指腸内結石と潰瘍性病変
Author：平井満(亀田総合病院消化器内科), 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)24巻5号 Page941-942(2012.05)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：結石(診断,病因); *十二指腸潰瘍(病因,診断); *十二指腸鏡法; 十二指腸疾患(診断,病因); *症候群; *胆石症(診断,X線診断,病因); X線CT; 胆嚢炎(治療,合併症); *腸閉塞(診断,X線診断,病因); 腹部X線診断
医中誌フリーキーワード：*Bouveret症候群(診断,X線診断,病因); 経皮経肝胆嚢ドレナージ; 腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 男

29.【なんじゃこりゃ?　内視鏡像は語る!】黒く腫大した膵臓
Author：小林正佳(亀田総合病院消化器内科), 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)24巻5号 Page925-926(2012.05)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：鑑別診断; *膵臓腫瘍(X線診断,超音波診断,病理学); X線CT; 免疫組織化学; *リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性(X線診断,超音波診断,病理学); CD20抗原; *超音波内視鏡検査; 細針生検
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 女

30.【なんじゃこりゃ?　内視鏡像は語る!】十二指腸乳頭部近傍の粘膜下腫瘍
Author：白鳥俊康(亀田総合病院消化器内科), 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)24巻5号 Page831-832(2012.05)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*十二指腸鏡法; 鑑別診断; *総胆管腫瘍(診断,画像診断,病理学); *胆膵管膨大部(超音波診断,X線診断,病理学); X線CT; *傍神経節腫(診断,画像診断,病理学); 超音波内視鏡検査
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 男

31.【なんじゃこりゃ?　内視鏡像は語る!】前庭部がない?
Author：角一弥(亀田メディカルセンター消化器内科), 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)24巻5号 Page807-808(2012.05)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*胃鏡法; *胃軸捻転(診断,X線診断,治療); 鑑別診断; 腹部X線診断
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 女

32.【なんじゃこりゃ?　内視鏡像は語る!】幽門狭窄をきたした粘膜下腫瘍
Author：岩木宏介(亀田総合病院消化器内科), 平田信人
Source：消化器内視鏡(0915-3217)24巻5号 Page801-802(2012.05)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*胃鏡法; 胃腫瘍; *胃腸炎(合併症,診断,病理学); *好酸球増加症(合併症,診断,病理学); 鑑別診断; *幽門狭窄症(病因,診断)
医中誌フリーキーワード：*胃腸炎-好酸球性(合併症,診断,病理学)
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 男

33.超音波内視鏡下エタノール注入療法が有用であった尾状葉の肝細胞癌の1例
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 稲瀬誠実, 小林正佳, 白鳥俊康, 杤谷四科子, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治, 伊藤裕志
Source：Gastroenterological Endoscopy(0387-1207)54巻5号 Page1662-1670(2012.05)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*Ethanol(治療的利用); *肝細胞癌(超音波診断,X線診断,薬物療法); *肝臓(超音波診断,X線診断); X線CT; *病巣内投与; *超音波内視鏡検査
医中誌フリーキーワード：*尾状葉(超音波診断,X線診断)
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 女
Abstract：尾状葉の肝細胞癌に対し超音波内視鏡下エタノール注入療法を施行し、腫瘍制御が良好であった1例を経験したため報告する。症例は67歳、女性。56歳時にC型肝硬変を指摘され、61歳時にS5/6の肝細胞癌加療歴あり。S1に23mmの再発腫瘤が指摘され治療目的に入院した。TACEを施行したが治療効果不十分であった。経皮的な穿刺ルートの確保が困難であり超音波内視鏡下エタノール注入療法を施行した。無水エタノールを計2回、総量22ml注入した。評価のCTで腫瘍の早期濃染像は消失し完全壊死所見と判断した。尾状葉の肝細胞癌への新しいアプローチ法による局所治療として安全かつ有効な治療法と考えられた。(著者抄録)

34.【内視鏡的胆膵管ドレナージのすべて】内視鏡的胆嚢ドレナージ
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 土屋寧子, 山内健司, 小林正佳, 白鳥俊康, 平井満, 角一弥, 岩木宏介, 森川瑛一郎, 妹尾孝浩, 稲瀬誠実, 玉置奈緒子, 下村保, 杤谷四科子, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治, 伊藤裕志
Source：消化器内視鏡(0915-3217)24巻3号 Page336-343(2012.03)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：インフォームドコンセント; 術中合併症; 胆管; 胆管疾患(病因,予防,治療); 胆嚢管; *消化器系内視鏡法(有害作用); 治療成績; *胆道ドレナージ(有害作用); *胆嚢炎-急性(外科的療法); カテーテル
医中誌フリーキーワード：*内視鏡的胆嚢ドレナージ(有害作用); ワイヤー
チェックタグ：ヒト
Abstract：急性胆嚢炎治療の原則は早期胆嚢摘出術であるが、高齢化に伴い高度臓器障害併存や長期臥床状態の急性胆嚢炎患者も増加し、手術自体が困難な症例も経験する。そのような場合や、外科医、麻酔科医、看護師の不足などにより早期手術が困難な場合は、胆嚢ドレナージも推奨されている。簡便性と確実性から経皮的ドレナージが選択されることが多いが、胆嚢腫瘍合併、高度出血傾向、有腹水、解剖学的理由などにより経皮的ドレナージが困難な症例では、内視鏡的ドレナージは有用な治療法の一つと考えられる。しかし、手技は煩雑で、時間を要し、かつ成功率も十分であるとは言い難い現状である。当院でも81例(胆管炎合併44例、胆嚢腫瘍合併9例、出血傾向34例、有腹水4例、認知症2例、遊走胆嚢2例:重複あり)に施行し、手技成功率は80.2%であった。本稿では、筆者らが行っている内視鏡的胆嚢ドレナージの適応、準備、手技、偶発症への対応について報告した。(著者抄録)

35. EUS-FNAで疑い剖検にて確定し得た胆嚢未分化癌の1例
Author：中路聡(鉄蕉会亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 齋藤純子, 山内健司, 小林正佳, 白鳥俊康
Source：胆道(0914-0077)25巻4号 Page658-666(2011.10)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：MRI; X線CT; *胆嚢腫瘍(病理学,超音波診断,画像診断); *超音波内視鏡検査; *未分化癌(病理学,超音波診断,画像診断); *細針生検; 剖検
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 女
Abstract：胆嚢未分化癌は比較的稀であるが急速な転帰をたどり極めて予後不良な疾患とされている。今回われわれは急速に増大した腹部腫瘤を主訴に受診し、EUS-FNAで疑い剖検にて確定し得た胆嚢未分化癌(undifferentiated carcinoma with osteoclast-like giant cells)の1例を経験したため文献的考察を加えて報告する。症例は85歳女性。右側腹部の腫瘤を自覚し受診した。CT検査にて内部壊死を伴う10cmを超える腫瘤を認めEUS-FNAにて胆嚢未分化癌の診断とした。入院後腫瘍は急速に増大し十二指腸狭窄をきたしたため十二指腸ステントを留置した。留置後24日にステントに起因する消化管穿孔を合併し留置後31日に死亡した。胆嚢未分化癌は増殖能および悪性度が高く非切除症例も多い。手術症例においても術後生存率は低く、化学療法も含めた集学的な治療法の確立が必要であると考えられる。(著者抄録)

36.長期経過観察され,切除された肝細胞癌の1例
Author：若杉聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 江原正明, 山崎智子, 北浦幸一, 神作慎也, 本間善之, 小宮雅明, 加納宣康, 成田信, 星和栄
Source：肝胆膵画像(1882-5087)13巻7号 Page746-752(2011.11)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*肝細胞癌(超音波診断,外科的療法,病理学); *肝切除; MRI; 腫瘍再発; *超音波診断; X線CT; カラーDoppler超音波診断
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男
Abstract：患者は78歳,男性.1998年,C型肝炎のため当科を受診した.腹部超音波検査(US)で肝S5〜8に11mm×9.5mmの類円形低エコー性腫瘤を認めた.造影CTで病変を認めず,USで経過観察された.腫瘤は徐々に増大し,2004年には腫瘤背側に小類円形高エコー結節が出現したが,CT,MRIで腫瘤は不明瞭だった.US上,腫瘤はさらに増大し,内部モザイクパターンとなった.2007年のdynamic CTで腫瘤は明瞭化し,背側に動脈相で造影される結節を認めた.肝細胞癌と診断され,外科手術となった.病理組織上中分化型肝細胞癌で,腹側〜外側部は門脈域が保たれていた.背側〜内側部に腫瘍血管を認め,経過中出現した高エコー結節の部分と思われた.腫瘤のDoubling timeは25ヵ月だった.(著者抄録)

37.【EUS-FNA Now】腹腔内病変のEUS-FNA
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 齋藤純子, 土屋寧子, 山内健司, 小林正佳, 白鳥俊康, 平井満, 角一弥, 岩木宏介, 森川瑛一郎, 妹尾孝浩, 友成暁子, 稲瀬誠実, 杤谷四科子, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治, 伊藤裕志, 玉置奈緒子, 大森淳, 若杉聡, 末永孝生
Source：消化器内視鏡(0915-3217)23巻8号 Page1370-1376(2011.08)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：フローサイトメトリー; リンパ行性転移; 腹水症(病理学,超音波診断); *腹部腫瘍(超音波診断,病理学,遺伝学); 後腹膜腫瘍(超音波診断,病理学); 傍神経節腫(病理学,超音波診断); リンパ腫(病理学,超音波診断,遺伝学); サザンブロッティング; *超音波内視鏡検査; 細胞遺伝学的分析; *細針生検
チェックタグ：ヒト
Abstract：EUSで観察可能な腹腔内・後腹膜および骨盤腔内病変は技術的には穿刺適応となる。穿刺対象病変は多岐にわたり、これまでにさまざまな病変が報告されている。しかしながら、注意すべき疾患として、卵巣の嚢胞性腫瘍、副腎褐色細胞腫、paraganglioma、EGISTがあげられる。2005年4月から2011年3月の期間に304件のEUS-FNAを施行し、消化管・膵外の腹腔内・後腹膜および骨盤腔内病変は120件であった。穿刺対象の内訳は、リンパ節病変70件、仮性膵嚢胞12件、腹部膿瘍12件、腹水7件、副腎病変7件、腹部・骨盤部腫瘤11件、肝腫瘤1件であり、このうち117件(97.5%)で診断可能な検体の採取ができた。低い頻度ではあるが、腫瘍播種をはじめとした偶発症の報告もあるため、安易な穿刺を行わず事前に十分な画像検査を行い、鑑別診断を絞り込んだうえで施行すべきと考えられる。(著者抄録)

38. EHLを用いた直接的経口胆管鏡下砕石術にて加療しえた肝内結石の1例
Author：中路聡(鉄蕉会亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 藤井宏行
Source：Progress of Digestive Endoscopy(1348-9844)78巻2号 Page158-159,14(2011.06)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*砕石術; *肝内結石症(外科的療法); *胆道鏡法
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 男
Abstract：87歳男性。数年前より右後区域枝に多数の肝内結石を指摘されていた。今回、発熱を主訴に救急受診し、肝内結石に伴う区域性胆管炎再発と診断された。抗生剤の点滴投与にて臨床症状は改善したものの、頻回の再発があったため、肝内結石に対しEHLを用いた直接的経口胆管鏡下砕石術を試みたところ、3回の施行により完全に採石し得た。

39.胆嚢壁内類円形高エコー結節を認めた3例の検討
Author：若杉聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小宮雅明, 北浦幸一, 山崎智子, 神作慎也, 本間善之, 加納宣康, 成田信, 星和栄
Source：超音波医学(1346-1176)38巻3号 Page273-282(2011.05)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：MRI; X線CT; *胆嚢炎(超音波診断,合併症,外科的療法); *胆嚢腫瘍(超音波診断,合併症,外科的療法); 胆嚢切除; 膿瘍(超音波診断,合併症,外科的療法); *腺筋腫(超音波診断,合併症,外科的療法)
医中誌フリーキーワード：胆嚢炎-黄色肉芽腫性(超音波診断,外科的療法); *胆嚢腺筋腫症(超音波診断,合併症,外科的療法)
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 中年(45〜64); 男; 女
Abstract：胆嚢壁内に類円形高エコー結節を認めた胆嚢疾患3例の臨床的特徴,画像,病理組織所見を検討した.全例に腹痛ないし背部痛など胆嚢炎に関連する症状を認めた.結節を胆嚢全体に認めた症例が2例,体部のみに認めた症例が1例だった.全例結石を認めなかった.CTは全例で行われ,単純CTでは3例中2例で結節は軽度高濃度だった.MRIは全例で行われ,結節はT1強調像で高信号を呈した.病理組織診断は,全て慢性胆嚢炎を伴う胆嚢腺筋腫症だった.拡張したRokitansky-Aschoff sinus(以下,RAS)周囲の線維化が強く,最近の炎症の存在が推察された.1例は胆嚢底部に膿瘍も形成していた.この膿瘍部分は超音波検査で境界不明瞭な淡い高エコー結節だった.壁内の類円形高エコー結節は,RAS内に充満した濃縮胆汁,結石,膿瘍に相当すると思われた.胆嚢腺筋腫症に炎症が加わるとRASの出口が浮腫,線維化で狭窄し,RAS内の胆汁の流出障害が生じ,濃縮胆汁,結石などが形成される.その過程でRASが破綻した場合,膿瘍が形成されると考えた.破綻していないRASは境界明瞭な高エコー結節を呈するが,破綻し膿瘍を形成したRASは境界不明瞭になると考えた.黄色肉芽腫性胆嚢炎は,破綻したRASや胆嚢粘膜から壁内に胆汁が流入し,膿瘍が形成され,吸収される過程で生じる.大部分は結石が原因であるが,結石を伴わない症例も存在し,今回提示した3例は結石を認めない黄色肉芽腫性胆嚢炎の原因を推察する上で重要と思われた.(著者抄録)

40.死亡率減少に向けた大腸がん検診のあり方　screening colonoscopy 25年間の経験から
Author：光島徹(亀田メディカルセンター幕張消化器科), 山地裕, 岡田実, 永谷京平, 和田亮一, 瀬崎徳久, 金潤哲, 平田信人
Source：日本消化器がん検診学会雑誌(1880-7666)49巻3号 Page415-424(2011.05)
論文種類：原著論文
シソーラス用語：感度と特異度; *大腸内視鏡法; 死亡率; 集団検診; 腫瘍進行度; 潜血反応; *大腸腫瘍(診断,疫学); 人間ドック
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜); 男; 女
Abstract：死亡率減少に向けた大腸がん検診のあり方について、screening colonoscopy(SCS)25年間の経験から検討した。25年間に人間ドックSCSを受診したのは125006例で、重複を排した受診者の実数は34371例であった。これらの中からSCSにて発見された大腸癌症例を対象として、我が国における無症候性大腸癌の性、年齢、深達度存在部位および初回受診時有病率などの疫学について検討した。発見大腸癌総数は314例(発見率0.25%)、深達度はm 195例(0.16%)、sm 47例(0.04%)、進行72例(0.06%)であった。79病巣(25.2%)が、S状結腸鏡が届かない横行結腸以深に存在した。IFOBT(RPHA法)1回法同時施行例281例から求めたIFOBTの感度は40.2%、深達度別ではm 27.1%、sm 41.5%、進行79.7%であった。

41.【胆膵内視鏡ルネサンス】ここまでできる内視鏡治療　巨大総胆管結石・合流部結石に対する内視鏡治療
Author：齋藤純子(亀田総合病院消化器内科), 中路聡, 平田信人, 串田誉名
Source：消化器内視鏡(0915-3217)22巻12号 Page1976-1981(2010.12)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：砕石術; *総肝管; *総胆管結石症(外科的療法,治療); *胆嚢管; 治療成績; 内視鏡的括約筋切開術; 胆道鏡法; 内視鏡的乳頭バルーン拡張術(有害作用); *胆石(治療)
チェックタグ：ヒト
Abstract：総胆管結石の治療は、乳頭処置や処置具の開発により発展を遂げてきた。巨大結石に対しては、機械式砕石バスケット、乳頭小切開+大バルーンでの拡張、体外衝撃波、直接経口胆道鏡+電気水圧衝撃波などの方法で対応しているのが現状である。これらの治療方法について文献的考察を加えて解説した。(著者抄録)

42.肉眼的に多様な形態を呈した多発胃高分化神経内分泌癌の1例
Author：藤井宏行(亀田総合病院消化器内科), 稲瀬誠実, 岩田麻衣子, 杤谷四科子, 齋藤純子, 妹尾孝浩, 石井英治, 中路聡, 玉置奈緒子, 大森淳, 伊藤裕志, 若杉聡, 平田信人, 成田信
Source：Progress of Digestive Endoscopy(1348-9844)77巻2号 Page49-52,1-2(2010.12)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*胃鏡法; *胃腫瘍(診断,外科的療法,病理学); 胃切除; *腫瘍-多発性原発(診断,外科的療法,病理学); 生検; *神経内分泌癌(診断,外科的療法,病理学)
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 男
Abstract：84歳男。慢性腎不全で透析中に貧血が進行し黒色便を認めた。内視鏡所見は胃体部に著明な萎縮を認め、胃体上部大彎に亜有茎性隆起性病変、胃体上部前壁に陥凹を有する扁平隆起、胃体上部小彎に陷凹を有する粘膜下腫瘍様隆起性病変の3病変を認めた。生検で異型細胞の増殖を認め、免疫染色ではchromograninA、Synaptophysin陽性で、神経内分泌腫瘍と診断した。開腹全摘術を施行し、術後14ヵ月を経て再発なく経過している。病理所見では、3病変は細胞質に乏しい小型で均一な細胞の増殖を認め、それぞれが浸潤・増殖し粘膜下層に留まっていた。免疫染色はD2-40・EVGの免疫染色上どの腫瘍も脈管侵襲を認めず、MIB-1活性については、体上部大彎病変は23%と低分化神経内分泌癌を、体上部前壁病変と体上部小彎病変は8%と高分化神経内分泌癌を示唆する値であった。3病変は組織学的に同一のものではないため、壁内転移ではなく多中心性の発生と考えられた。

43.両側副腎褐色細胞腫切除13年後に発見された同時多発性膵内分泌腫瘍、腎癌を契機に診断に至ったvon Hippel-Lindau病の1例
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小林正佳, 齋藤純子, 白鳥俊康, 友成暁子, 稲瀬誠実, 杤谷四科子, 岩田麻衣子, 深津和弘, 藤井宏行, 片岡淳朗, 玉置奈緒子, 大森淳, 石井英治, 伊藤裕志, 若杉聡
Source：日本消化器病学会雑誌(0446-6586)107巻12号 Page1978-1987(2010.12)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*von Hippel-Lindau病(合併症,診断); *褐色細胞腫(病因,外科的療法); MRI; 腫瘍-多発性原発(病因,外科的療法,病理学); *腎細胞癌(病因,画像診断); 超音波診断; 膵切除; *膵臓腫瘍(病因,外科的療法,病理学); X線CT; *副腎腫瘍(病因,外科的療法); 副腎摘出術; 遺伝学的検査
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 男
Abstract：両側副腎褐色細胞腫切除13年後に発見された同時多発性膵内分泌腫瘍、腎癌を契機に診断に至った40歳男性症例を経験した。15歳時に網膜血管腫、27歳時に両側副腎褐色細胞腫切除歴あり。腹部超音波検査で多発膵腫瘤を指摘、精査にて腎腫瘍も指摘された。遺伝子検査でvon Hippel-Lindau(VHL)病と診断した。病歴・家族歴からVHL病を疑い厳密なフォローアップを行う必要があった教訓的症例であった。(著者抄録)

44.【外科医のための大腸癌の診断と治療】　大腸癌の外科治療　その他の手術大腸癌イレウス治療　一期的治療をめざして
Author：角田明良(亀田総合病院外科), 加納宣康, 中路聡, 平田信人
Source：臨床外科(0386-9857)65巻11号 Page394-400(2010.10)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：結腸切除; 術中期; ステント; *大腸腫瘍(合併症,治療,外科的療法); *腸閉塞(病因,治療,外科的療法)
医中誌フリーキーワード：イレウス管; 腸洗浄
チェックタグ：ヒト
Abstract：■閉塞性左側大腸癌に対する手術は,術中腸管洗浄や結腸亜全摘によって,一期的切除・再建術が可能になった.■今後,ステント治療や経肛門的イレウス管留置でイレウス解除後に待機的手術を行うことが期待される.■実際の治療では,術前状態,閉塞部位,他科との連携などを総合的に判断して,治療方針を決定すべきである.(著者抄録)

45.【救命・救急と内視鏡】医原性偶発症　ESTの出血
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 齋藤純子, 友成暁子, 稲瀬誠実, 杤谷四科子, 岩田麻衣子, 藤井宏行, 石井英治, 伊藤裕志, 山内健司, 小林正佳, 白鳥俊康, 平井満, 角一弥, 岩木宏介, 森川瑛一郎, 妹尾孝浩, 玉置奈緒子, 大森淳, 若杉聡
Source：消化器内視鏡(0915-3217)22巻9号 Page1575-1581(2010.09)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：危険因子; *消化管出血(病因,治療); 消化器系内視鏡法; 内視鏡的止血; *内視鏡的括約筋切開術(有害作用)
医中誌フリーキーワード：胃十二指腸吻合術(有害作用)
チェックタグ：ヒト
Abstract：内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)が報告され37年が経過した。機器や高周波装置の開発・進歩により安全性も向上しているが、偶発症が完全に克服されたわけではない。EST後出血における現在までの報告を基に筆者らの経験を加え報告した。出血の危険因子は単一のものではなく、その内容により解剖学的因子、患者背景因子、手技的因子に大別される。手技的因子であるプレカット、追加EST、解剖学的因子である術後胃や憩室の存在は明らかな危険因子ではなかった。患者因子であるChild Cの肝硬変、透析、血小板数50,000以下は有意な危険因子であった。PT-INRの検討では有意差を認めなかった。出血をきたしやすい背景因子を熟知しておき、出血が起きた際の対処法にも熟知しておくことが望まれる。(著者抄録)

46.虫垂粘液嚢腫と直腸癌が合併した1例
Author：北浦幸一(亀田総合病院超音波検査室), 山崎智子, 山村和博, 小宮雅明, 小原正巳, 本間善之, 若杉聡, 平田信人
Source：超音波検査技術(1881-4506)35巻4号 Page418-422(2010.08)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：超音波診断; X線CT; *直腸腫瘍(合併症,画像診断); *粘液嚢腫(合併症,画像診断); *嚢胞腺腫-粘液性(合併症,画像診断); *虫垂疾患(合併症,画像診断); 注腸造影
医中誌フリーキーワード：腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男
Abstract：74歳男。2年前に直腸癌で腹腔鏡補助下低位前方切除術を施行されており、術前CTで虫垂に石灰化を伴う嚢胞状の拡張が指摘されていたが精査されず、経過観察中に徐々に増大を認め入院となった。腹部超音波で盲腸外側から内側に斜走するソーセージ様の嚢胞性病変を認め、7.6×2.7cm大で、後方エコーの増強を伴い、境界明瞭であった。虫垂壁の層構造はおおむね保たれていたが、盲端部の第2・3層に点状〜線状の高エコー像を認めた。内腔には軽度の高エコー領域を認め、血流シグナルはなかった。隔壁像や結節像はなく、周囲のリンパ節腫大、他臓器転移所見も認めなかった。注腸造影では虫垂は造影されず、盲腸に壁外性の圧排像を認めた。摘出術を施行し、虫垂は著明に拡張し、単房性で、内部に白色〜黄色のゼリー様物質が充満していた。病理組織所見では虫垂粘膜は大部分で脱落し、粘膜層から筋層に強い線維化と硝子化を認め、虫垂盲端部で粘液と壁の石灰化を認めた。残存した粘膜上皮には軽〜中等度の異型を認めたが悪性像はなく、虫垂粘液嚢胞腺腫と診断された。

47.血便を契機に診断された小腸EATLの1例
Author：深津和弘(亀田総合病院消化器内科), 若杉聡, 平田信人, 江原正明, 石井英治, 中路聡, 伊藤裕志, 藤井宏行, 大森淳, 齋藤純子, 桝谷佳生, 三方林太郎, 岩田麻衣子, 杤谷四科子, 成田信
Source：Progress of Digestive Endoscopy(1348-9844)76巻2号 Page74-75,4(2010.06)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*下血(病因); 腸炎(病因); X線CT; 胃腸内視鏡法; *リンパ腫-T細胞性(合併症,X線診断,外科的療法); 致死的転帰; *小腸腫瘍(合併症,X線診断,外科的療法); 小腸切除
医中誌フリーキーワード：小腸内視鏡法; 腹部CT
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男
Abstract：症例は75歳男性。主訴は血便。上・下部消化管内視鏡にて出血源を認めず、小腸内視鏡にて空腸に潰瘍性病変を認めた。生検では診断に至らなかったが、血清IL-2 receptor高値であり、小腸原発悪性リンパ腫を疑い手術を施行し、T細胞性リンパ腫と診断を確定した。小腸T細胞性リンパ腫は穿孔頻度が高く、穿孔後は予後が悪い。上・下部内視鏡で明らかな出血源を認めない消化管出血に対して小腸悪性リンパ腫の可能性も考え、早期に病変検索を行う必要があると考えられた。(著者抄録)

48.【超音波検査の更なる飛躍】各領域の小腫瘍に対する超音波検査の位置づけ　胆道系疾患に対する造影超音波検査の意義
Author：若杉聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 小宮雅明, 北浦幸一, 小原正巳, 山崎智子, 石井久美子, 神作慎也, 長谷川貴士, 山村和博, 山田成寿, 加納宣康, 星和栄
Source：Rad Fan(1348-3498)8巻5号 Page71-73(2010.04)
論文種類：原著論文/特集
シソーラス用語：腫瘍進行度; *超音波診断; 造影剤; *胆管癌(超音波診断); 胆管腫瘍(超音波診断); 胆道(超音波診断); *胆嚢腫瘍(超音波診断); 結果再現性; 腺筋腫(超音波診断); *Perflubutane(診断的利用)
医中誌フリーキーワード：胆嚢腺筋腫症(超音波診断); *超音波造影検査
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 高齢者(65〜79); 高齢者(80〜); 男; 女
Abstract：ソナゾイド造影超音波検査を行った胆道系疾患9例(男7例・女2例・59〜83歳)の結果を報告した。疾患は胆嚢癌5例、胆嚢腺筋腫症1例、胆管癌3例であった。9例中8例で良好な造影効果を認めた。認めなかった1例(胆嚢癌)は、病変の描出そのものが困難であった。B-mode画像と比較すると、5例は病変がより明瞭となり、6例では新たな情報が加わった。以上、造影超音波検査は胆道疾患においてB-mode超音波検査を補う有用な検査となることが示された。

49.リンパ節転移をきたした十二指腸Gangliocytic paragangliomaの1例
Author：齋藤純子(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 古園巳俊, 中路聡, 稲瀬誠実, 長野寛史, 岩田麻衣子, 杤谷四科子, 深津和弘, 藤井宏行, 石井英治, 片岡淳朗, 三方林太郎, 桝谷佳生, 伊藤裕志, 大森淳, 若杉聡, 江原正明, 星和栄
Source：日本消化器病学会雑誌(0446-6586)107巻4号 Page639-648(2010.04)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*十二指腸腫瘍(病理学,外科的療法); *リンパ行性転移; 膵頭十二指腸切除; 胆嚢切除; *傍神経節腫(転移性,病理学,外科的療法); 免疫組織化学; リンパ節郭清
チェックタグ：ヒト; 成人(19〜44); 男
Abstract：症例は28歳男性。黒色便を主訴に来院し精査の結果、十二指腸乳頭部と下膵頭前部(#17b)リンパ節の位置に血流豊富な腫瘍を認めた。腫瘍核出術に加え#17bリンパ節を摘出するとGangliocytic paragangliomaおよびそのリンパ節転移であった。追加で膵頭十二指腸切除術を施行すると#17bに術前には指摘し得なかった7mmの別のリンパ節転移を認めた。Gangliocytic paragangliomaは概ね良性の経過をたどるが文献的には7%程度に転移症例があり、この点を踏まえて治療方針を選択する必要がある。(著者抄録)

50.柿胃石の1例
Author：山藤栄一郎(亀田総合病院総合診療・感染症科), 西野洋, 若杉聡, 平田信人
Source：日本内科学会雑誌(0021-5384)98巻11号 Page2877-2878(2009.11)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：胃潰瘍(合併症,治療,診断); 胃鏡法; *胃石(診断,治療,合併症); 再発; 消化性潰瘍出血(合併症,治療,診断)
チェックタグ：ヒト; 高齢者(80〜); 男
Abstract：82歳男。患者は既往として高血圧、糖尿病があった。好物に柿があり、数ヵ月間にわたり毎日、1日2〜3個食していた。今回、意識障害を主訴に受診となり、所見では軽度のチアノーゼがみられ、直腸指診ではタール便が認められた。また、上部消化管内視鏡では胃角部に巨大出血性潰瘍が確認され、これをクリップで止血したが、穹隆部の観察は血液貯留のため困難で、入院後、絶飲食の上、補液とした。翌日、行なわれた検査では径3cmの胃石が認められ、バスケット鉗子で回収したが、2日後の検査でも再度胃石を発見、回収された。そして、この胃石の成分を分析したところ、98%がタンニンであることから、本症例は柿胃石と診断された。尚、短期間で胃石が再発したのは、いったん十二指腸に流出したシブオールが胃に逆流して胃酸と反応したためと推察された。だが、最初から多数形成されていた柿胃石が十二指腸以下に既に存在して胃に逆流してきた可能性も否定はできなかった。

51.【内視鏡時の穿孔と対応】穿孔に対する内視鏡的治療の手技とそのコツ　胃ESDの穿孔に対する留置スネアを用いた縫縮術
Author：石井英治(亀田総合病院消化器内科), 伊藤裕志, 深津和弘, 藤井宏行, 友成暁子, 平田信人
Source：臨床消化器内科(0911-601X)25巻2号 Page207-212(2010.01)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：*胃鏡法(有害作用); *外科用器具; 術後管理; *胃穿孔(病因,外科的療法); *内視鏡的粘膜下層剥離術(有害作用)
チェックタグ：ヒト
Abstract：胃穿孔はESDの代表的な偶発症の一つである.通常クリップで閉鎖することにより保存的に改善する症例が多いが,時に穿孔をクリップで閉鎖することが困難なことがある.われわれは1cmを超える比較的大きな穿孔やクリップにて縫縮が困難な場合,留置スネアを用いた縫縮術を行っている.留置スネアをクリップにて2点固定し,数ヶ所に分けて縫縮を行うことで技術的にも比較的容易に施行可能である.われわれには3症例の経験があるが全例保存的に改善している.頻用する処置ではないが,いざというときに役立つ方法と思われる.(著者抄録)

52.【胆膵内視鏡のトラブルシューティング】 EUS　胆道ドレナージ　拡張尿管の誤穿刺
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 伊藤裕志, 片岡淳朗, 齋藤純子, 杤谷四科子
Source：消化器内視鏡(0915-3217)21巻12号 Page1906-1907(2009.12)
論文種類：解説/症例報告/特集
シソーラス用語：*病的拡張症(合併症); 術中合併症; *穿刺(有害作用); *尿管疾患(合併症); 超音波内視鏡検査; *胆道ドレナージ(有害作用); 黄疸-閉塞性(外科的療法,超音波診断,合併症)
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 女

53.【胆膵内視鏡のトラブルシューティング】門脈内へのカテーテル誤挿入
Author：平田信人(亀田総合病院消化器内科), 中路聡, 齋藤純子
Source：消化器内視鏡(0915-3217)21巻12号 Page1815(2009.12)
論文種類：解説/症例報告/特集
シソーラス用語：*カテーテル法(有害作用); *血栓症(病因); *内視鏡的逆行性胆道膵管造影(有害作用); *門脈; 内視鏡的括約筋切開術; 胆嚢結石症(外科的療法,X線診断)
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 男

54.手技の解説　胃切除後症例のERCP・EST
Author：中路聡(亀田総合病院消化器内科), 平田信人
Source：Gastroenterological Endoscopy(0387-1207)51巻11号 Page2926-2935(2009.11)
論文種類：解説
シソーラス用語：*胃切除; カテーテル法; 大腸内視鏡法; 再手術; *内視鏡的逆行性胆道膵管造影; 胃腸内視鏡法; Roux-en-Y吻合術; *内視鏡的括約筋切開術
医中誌フリーキーワード：胃空腸吻合術; 小腸内視鏡法
チェックタグ：ヒト

55. Endoscopic Sphincterotomyの偶発症と対策
Author：平田信人(亀田総合病院消化器内科), 中路聡, 園山隆之, 串田誉名
Source：Gastroenterological Endoscopy(0387-1207)49巻8号 Page1785-1797(2007.08)
論文種類：総説
シソーラス用語：術後合併症; *膵炎(病因); 内視鏡的逆行性胆道膵管造影(有害作用); *腸穿孔(病因); *失血-外科(病因); *内視鏡的括約筋切開術(有害作用)
チェックタグ：ヒト

56.【EST30年】　総胆管結石除去におけるEST
Author：平田信人(亀田総合病院消化器内科), 串田誉名, 石井英治, 伊藤裕志, 稲倉琢也, 岩谷泰江, 大森淳, 大橋竜一, 角岡真帆, 門倉信, 喜多雅英, 近藤亮, 澤田孝繁, 瀬崎徳久, 松浦貴彦, 藪剛爾, 和田亮一
Source：消化器内視鏡(0915-3217)18巻6号 Page979-986(2006.06)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：機器と資材用品; 再発; *総胆管結石症(外科的療法); 治療成績; *内視鏡的括約筋切開術(有害作用)
チェックタグ：ヒト
Abstract：1997年4月から2006年2月までに総胆管結石のESTを351例に施行した.Charcot三徴が揃っていた症例は29例(8.3%),意識障害やショックを呈していた症例は12例(3.4%),胆石膵炎は25例(7.1%)であった.傍憩室乳頭が109例(31.1%),憩室内乳頭が42例(12.0%)で151例(43.0%)に憩室が認められた.全例ESTにより治療可能であった.コンフルエンスストーンや巨大結石,バスケット嵌頓症例も体外衝撃波砕石術(ESWL)を併用することにより治療可能であった.胆管内深部挿入困難な18例には膨大部分切開術を施行した.偶発症は出血19例(5.4%),軽症膵炎9例(2.6%),胆管炎1例(0.3%)であった.結石再発は18例でその総胆管径は平均16±6.2mm,無再発333例では12.4±5.2mmであった.累積再発率は胆摘術既往例が6年で52.2%,EST後胆摘術が7.5年で22%,無石胆嚢が8.4年で10.7%,有石胆嚢が6.4年で6.6%であった(著者抄録)

57.十二指腸乳頭部小細胞癌の1例
Author：角岡真帆(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 岩谷泰江, 喜多雅英, 水野泰彦, 藪剛爾, 和田亮一
Source：Progress of Digestive Endoscopy(1348-9844)67巻2号 Page86-87(2005.11)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：*小細胞癌(外科的療法,病理学); 膵頭十二指腸切除; *総胆管腫瘍(外科的療法,病理学); 胆膵管膨大部(外科的療法,病理学); 消化器系内視鏡法; 免疫組織化学
チェックタグ：ヒト; 高齢者(65〜79); 女
Abstract：71歳女.右季肋部痛に近医を受診し,胆道系酵素の上昇,膵頭部腫瘤を指摘され紹介となった.検査所見で胆道系酵素および総ビリルビンの上昇を認め,ERCPで乳頭部に緊満した非露出腫瘤型腫瘍を認めた.乳頭部で生検および擦過細診胞を行い,病理組織学的に小細胞癌と診断された.膵頭十二指腸切除を行い,病理組織検査ではchromatinが増量した小型腫瘍細胞が索状,充実性胞巣を形成して増生し,Oddi筋を越えて十二指腸固有筋層に達していた.免疫組織染色ではchromogranin Aなどの神経内分泌顆粒が陽性で,小細胞癌と診断された.リンパ節は転移を認め,外来化学療法中である

58.【肝門部胆管癌に挑む】　ステントかPTBDか
Author：石井英治(亀田総合病院消化器内科), 平田信人, 池田久典, 伊藤裕志, 稲倉琢也, 岩谷泰江, 大橋竜一, 角岡真帆, 門倉信, 喜多雅英, 近藤亮, 澤田孝繁, 園山隆之, 松浦貴彦, 藪剛爾, 和田亮一, 吉原一秀, 瀬崎徳久
Source：消化器内視鏡(0915-3217)18巻1号 Page73-78(2006.01)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：黄疸; 術前管理; ステント; *胆管腫瘍(悪性,外科的療法); *Klatskin腫瘍(悪性,外科的療法); 治療成績; 磁気共鳴胆道膵管造影; 胆道鏡法; 胆道ドレナージ
医中誌フリーキーワード：経皮経肝胆道ドレナージ
チェックタグ：ヒト
Abstract：2000年1月から2005年4月まで,肝門部胆管癌23例の胆道ドレナージ法について検討した.経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)のみ12例,内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)のみ4例,両者併用3例,ドレナージなし4例であった.PTBDのみ施行された12例中,胆管炎コントロール良好7例,コントロール不良5例であった.EBDのみ4例中胆管炎コントロール良好は1例のみであった.EBD,PTBD両者を併用した3例は,いずれも胆管炎コントロールが良好であった.肝門部胆管癌では,癌の術前評価目的でPTBDを先行させた症例が多かったが,明らかな手術不能例では最初からEBDが施行されていた.EBDを留置するうえで,狭窄部肝側の良好なドレナージが得られる部位にステントを位置させることは難しい.短かすぎればドレナージ不可能となり,長すぎればドレナージ不能な胆管が多くなる.右葉左葉片側のドレナージでの良好な成績の報告も認められるが,胆管が分断されると,胆管炎のためにPTBDの追加が必要になってくる症例も認められた(著者抄録)

59. Gemcitabineの副作用と考えられる末梢性浮腫を合併した進行膵癌の1例
Author：設楽紘平(三沢市立三沢病院化学療法科), 石黒敦, 棟方正樹, 坂田優, 平田信人, 藪剛爾, 和田亮一
Source：癌と化学療法(0385-0684)32巻12号 Page1981-1984(2005.11)
論文種類：原著論文/症例報告
シソーラス用語：Furosemide(治療的利用); Prednisolone(治療的利用); 浮腫(化学的誘発); *膵臓腫瘍(悪性,薬物療法); *Gemcitabine(毒性・副作用,治療的利用)
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 男
Abstract：gemcitabineは膵癌に対して海外においても本邦においても第一選択の薬剤である.主たる用量規定毒性は白血球減少,好中球減少,血小板減少であるが末梢性浮腫,うっ血性心不全,間質性肺炎などの副作用も報告されている.今回われわれは,切除不能膵癌に対してgemcitabine単独療法を開始し総投与量11,000mg/m2となったころから,下腿を中心とした末梢性浮腫が出現したが利尿剤,steroid内服によりコントロールし,gemcitabine単独療法を継続できた症例を経験したので報告する(著者抄録)

60.【いま知りたい!あのケアのポイント　消化器ナース必携ケア覚え書き】　肝胆膵疾患の検査・治療　内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)にかかわるケア
Author：平田信人(亀田メディカルセンター消化器内科), 鬼塚靖子
Source：消化器外科Nursing(1341-7819)10巻1号 Page53-55(2005.01)
論文種類：解説/特集
シソーラス用語：外科看護; 術後合併症; 膵臓疾患(外科的療法); 総胆管結石症(外科的療法); 胆膵管膨大部; 看護ケア; *内視鏡的括約筋切開術(看護); 禁忌(治療)
チェックタグ：ヒト; 看護

61.【止血法のfirst choice,second choice】　出血源の見きわめ　胆道出血　胆道内視鏡処置(ESTなど)時の偶発性出血と後出血
Author：平田信人(昭和大学藤が丘病院消化器内科), 和田亮一, 藪剛爾, 串田誉名
Source：消化器内視鏡(0915-3217)15巻2号 Page268-269(2003.02)
論文種類：解説/症例報告/特集
シソーラス用語：Epinephrine(治療的利用); Sodium(治療的利用); 胆道出血; *失血-外科(病因,薬物療法); 出血-術後(病因,薬物療法); *内視鏡的括約筋切開術(有害作用); 胆道鏡法
チェックタグ：ヒト; 中年(45〜64); 女

英語論文

Endoscopic ultrasonography-guided ethanol injection as a treatment for ruptured hepatocellular carcinoma in the left hepatic lobe.
Nakaji S, Hirata N, Kobayashi M, Shiratori T, Sanagawa M.
Endoscopy. 2015;47 Suppl 1:E558-60. doi: 10.1055/s-0034-1393394. Epub 2015 Nov 26. No abstract available.

Computed tomography enterography as a tool for identifying pancreaticojejunal anastomoses in patients who have undergone Whipple's resection.
Nakaji S, Hirata N, Shiratori T, Kobayashi M.
Endoscopy. 2015;47 Suppl 1 UCTN:E159-60. doi: 10.1055/s-0034-1391421. Epub 2015 Apr 21. No abstract available.

Endoscopic ultrasound-guided pancreaticojejunostomy with a forward-viewing echoendoscope as a treatment for stenotic pancreaticojejunal anastomosis.
Nakaji S, Hirata N, Shiratori T, Kobayashi M, Yamauchi K.
Endoscopy. 2015;47 Suppl 1 UCTN:E41-2. doi: 10.1055/s-0034-1391245. Epub 2015 Jan 20. No abstract available.

Gastrointestinal stromal tumor of the ampulla of Vater: a case report.
Kobayashi M, Hirata N, Nakaji S, Shiratori T, Fujii H, Ishii E.
World J Gastroenterol. 2014 Apr 28;20(16):4817-21. doi: 10.3748/wjg.v20.i16.4817.

Endoscopic retrograde cholangiopancreatography using a cap-assisted highly flexible colonoscope in patients with Roux-en-Y anastomosis.
Nakaji S, Hirata N, Yamauchi K, Shiratori T, Kobayashi M, Fujii H, Ishii E.
Endoscopy. 2014 Jun;46(6):529-32. doi: 10.1055/s-0034-1365516. Epub 2014 Apr 25.

Lymph node metastasis after endoscopic submucosal dissection of a differentiated gastric cancer confined to the mucosa with an ulcer smaller than 30 mm.
Fujii H, Ishii E, Tochitani S, Nakaji S, Hirata N, Kusanagi H, Narita M.
Dig Endosc. 2015 Jan;27(1):159-61. doi: 10.1111/den.12261. Epub 2014 Mar 31.

A case of primary pancreatic lymphoblastic lymphoma diagnosed by endoscopic ultrasound-guided fine-needle aspiration.
Nakaji S, Hirata N, Shiratori T, Kobayashi M, Fujii H, Ishii E, Matsue K, Hoshi K.
Clin J Gastroenterol. 2014 Apr;7(2):180-4. doi: 10.1007/s12328-014-0462-x. Epub 2014 Mar 15.

Molecular genotyping of anisakis larvae in Middle Eastern Japan and endoscopic evidence for preferential penetration of normal over atrophic mucosa.
Arai T, Akao N, Seki T, Kumagai T, Ishikawa H, Ohta N, Hirata N, Nakaji S, Yamauchi K, Hirai M, Shiratori T, Kobayashi M, Fujii H, Ishii E, Naito M, Saitoh S, Yamaguchi T, Shibata N, Shimo M, Tokiwa T.
PLoS One. 2014 Feb 28;9(2):e89188. doi: 10.1371/journal.pone.0089188. eCollection 2014.

Pseudoaneurysm caused by a self-expandable metal stent: a report of three cases.
Nezu Y, Nakaji S, Fujii H, Ishii E, Hirata N.
Endoscopy. 2014 Mar;46(3):248-51. doi: 10.1055/s-0033-1359178. Epub 2014 Feb 26.

A case of focal autoimmune pancreatitis (AIP) mimicking an intraductal papillary mucinous neoplasm (IPMN).
Nakaji S, Hirata N, Fujii H, Iwaki K, Shiratori T, Kobayashi M, Wakasugi S, Ishii E, Takeyama H, Hoshi K.
Clin J Gastroenterol. 2013 Aug;6(4):329-33. doi: 10.1007/s12328-013-0392-z. Epub 2013 Jun 1.

[A case of solitary liver tuberculosis diagnosed by TB-PCR and managed conservatively].
Tochitani S, Senoh T, Wakasugi S, Hirata N, Mizutani M.
Nihon Shokakibyo Gakkai Zasshi. 2013 Apr;110(4):669-78. Japanese.

A case of primary pancreatic Burkitt's lymphoma diagnosed by EUS-guided FNA.
Nakaji S, Hirata N, Yoshimura S, Shiratori T, Kobayashi M, Ishii E, Matsue K.
Gastrointest Endosc. 2013 Jun;77(6):958-9; discussion 959. doi: 10.1016/j.gie.2013.01.039. Epub 2013 Mar 20. No abstract available.

Endoscopic lithotripsy with peroral direct cholangioscopy using a conventional endoscope.
Nakaji S, Hirata N, Shiratori T, Kobayashi M, Inase M.
World J Gastrointest Endosc. 2013 Mar 16;5(3):132-4. doi: 10.4253/wjge.v5.i3.132.

Endoscopic ultrasound (EUS)-guided ethanol injection for hepatocellular carcinoma difficult to treat with percutaneous local treatment.
Nakaji S, Hirata N, Iwaki K, Shiratori T, Kobayashi M, Inase M.
Endoscopy. 2012;44 Suppl 2 UCTN:E380. doi: 10.1055/s-0032-1309918. Epub 2012 Nov 8. No abstract available.

[Case of von Hippel-Lindau disease diagnosed by detection of multiple pancreatic endocrine tumors and renal tumor 13 years after bilateral adrenalectomy].
Nakaji S, Hirata N, Kobayashi M, Saito J, Shiratori T, Tomonari A, Inase M, Tochitani S, Iwata M, Fukatsu K, Fujii H, Kataoka J, Tamaki N, Ohmori J, Ishii E, Ito H, Wakasugi S.
Nihon Shokakibyo Gakkai Zasshi. 2010 Dec;107(12):1978-87. Japanese.

[A case of duodenal gangliocytic paraganglioma with lymph node metastasis].
Saito J, Hirata N, Furuzono M, Nakaji S, Inase M, Nagano H, Iwata M, Tochitani S, Fukatsu K, Fujii H, Ishii E, Kataoka J, Mikata R, Masuya Y, Ito H, Ohmori J, Wakasugi S, Ebara M, Hoshi K.
Nihon Shokakibyo Gakkai Zasshi. 2010 Apr;107(4):639-48. Review. Japanese.

[Phytobezoar].
Sando E, Wakasugi S, Hirata N, Nishino H.
Nihon Naika Gakkai Zasshi. 2009 Nov 10;98(11):2877-8. Japanese. No abstract available.

A rare complication during ERCP and sphincterotomy: placement of an endoscopic nasobiliary drainage tube in the portal vein.
Furuzono M, Hirata N, Saitou J, Nakaji S.
Gastrointest Endosc. 2009 Sep;70(3):588-90. doi: 10.1016/j.gie.2008.12.255. Epub 2009 Jun 24. No abstract available.

A prospective multicenter study on self-expandable metallic stents as a bridge to surgery for malignant colorectal obstruction in Japan: efficacy and safety in 312 patients.
Saito S, Yoshida S, Isayama H, Matsuzawa T, Kuwai T, Maetani I, Shimada M, Yamada T, Tomita M, Koizumi K, Hirata N, Kanazawa H, Enomoto T, Sekido H, Saida Y.
Surg Endosc. 2016 Sep;30(9):3976-86. doi: 10.1007/s00464-015-4709-5. Epub 2015 Dec 18.

A Japanese prospective multicenter study of self-expandable metal stent placement for malignant colorectal obstruction: short-term safety and efficacy within 7 days of stent procedure in 513 cases.
Matsuzawa T, Ishida H, Yoshida S, Isayama H, Kuwai T, Maetani I, Shimada M, Yamada T, Saito S, Tomita M, Koizumi K, Hirata N, Sasaki T, Enomoto T, Saida Y.
Gastrointest Endosc. 2015 Oct;82(4):697-707.e1. doi: 10.1016/j.gie.2015.03.1978. Epub 2015 May 12.