第8回:骨がないとデンタルインプラントはできないのか?

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詳しく情報収集を行い、正しくデンタルインプラント治療の診断をする(第7回参照)とインプラントを入れるべき部分に骨が足りないことがあります。インプラントは十分な量の骨の中に余裕をもってしっかりと埋めないと長期的な安定を期待できません。逆に、骨が足りないにもかかわらずなんとか骨のあるところに入れたインプラントは数年後に問題が起きてくることが多いです。時に強い不快感を伴う炎症を起こしたり、せっかく入れたインプラントが取れてしまったり、見た目が悪くなり不快な思いをすることがあります。そのため、そういった骨が不足した患者さんはインプラントを入れる手術の前あるいは同時に"骨を作る手術"を行うことがあります。骨を作る手術は薄く低くなった骨を厚く、細く痩せてしまった骨を高くすることができます。

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当院では顎の手術をして骨がなくなった患者さん、事故で歯と骨がなくなってしまった患者さん、他の歯科医院で骨がないからインプラント治療ができないと言われた患者さんが受診されています。そういった難易度の高い手術に関しても受け入れております。また、インプラントを入れる時に少しだけ補填するシンプルな骨の手術も数多く行っており、骨がない場合のデンタルインプラント治療に対応しています。

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骨の手術はどの様に行われ、どんな材料を使うのか、そして術後どんな状況になるのか、といったことは患者さん一人一人で違います。怖いイメージはあるかと思いますが、一度相談に来ていただけるとより具体的でわかりやすいかと思います。

文責:歯科口腔外科 松田博之
◎インプラント治療をご希望の方は
松田博之医師をご指定ください。

このサイトの監修者

亀田総合病院
歯科口腔外科医長 松田 博之

【専門分野】
口腔外科、インプラント