第7回:デンタルインプラント治療の診断

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デンタルインプラントは歯のないところに人工の歯を入れるために骨の中に土台となるネジを入れる処置です。最終的に入れる歯をきれいでよく噛めるものにするためには、正確な位置に土台を入れる診断をしなければいけません。そのためには最終的にどの様な形の歯を作るのかを考え、それに対して最善の位置にデンタルインプラント(土台)を入れる必要があります。そして、はたしてその最善な位置に骨があるのか、ということが重要です。そのために現在の歯の形、かみ合わせ、歯ぐきの形、骨の形の情報から未来の歯をイメージすることが必要となります。

当院では骨の情報を読み込むCT(第6回コラム参照)、歯の模型を読み込むスキャナー、全ての情報から的確なデンタルインプラントの位置をシミュレーションするソフト、の3つのテクノロジーを使って以下のステップで治療の診断をしています。

(1)CTで骨と歯の形状を撮影する

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(2)模型で歯の位置を分析し、スキャナーで読み込む

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(3)2つのデータを重ね合わせ、シミュレーションソフトで解析する

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(4)シミュレーション通りに手術をする。

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※治療経過説明に加え、治療前・後の被写体の状態や、撮影条件は同一としており、「医療機関ホームページガイドライン(厚生労働省)」に則り医学的に正確な情報を掲載しております。

こうすることによって、術前に患者さんにも見てわかる治療のゴールを示すことが可能であり、そのゴールに向かって必要な手術が視覚的に理解できます。

文責:歯科口腔外科 松田博之
◎インプラント治療をご希望の方は
松田博之医師をご指定ください。

このサイトの監修者

亀田総合病院
歯科口腔外科医長 松田 博之

【専門分野】
口腔外科、インプラント