亀田メディカルセンター｜亀田総合病院　デンタルインプラント治療

デンタルインプラント治療を受けるにあたり患者さんにとって嫌なことは、「時間がかかる」「手術は嫌だ」「費用がかかる」の３つが主です。時間がかかる理由は、歯を抜かないといけないことが決まってから、インプラントによって歯が入るまでの治療過程は、身体の治癒に合わせた流れが、おおむね決まっているからです。

さらには歯を抜いた後に骨や歯茎が痩せてしまう可能性があります（第４回コラム参照）。CTの診断によっては骨を人工的に増やさないとデンタルインプラント治療ができない可能性があります。（＊人工的に骨を増やす方法については今後特集予定）

基本的には仮歯が入るまでに手術が２〜３回、トータルの期間が７ヶ月〜１年以上かかります。そこで、当院で積極的に取り組んでいるのは、抜歯をした日にデンタルインプラントの手術を行い、骨が痩せにくい工夫をしてデンタルインプラントに仮歯を装着する「即日インプラント」という方法です。

手術は一回で済み、その日に仮歯が入るため、歯がないまま治癒を待つ期間はありません。手術回数が減るので手術費を考えれば費用も安くなります。さらに抜歯後に見た目が悪くならないようにする取り外しの入れ歯を入れる必要がないため、心理的なストレスも少ないです。技術的な難易度は上がりますが、患者さんの利点は大きく、確立された治療方法です。
抜く必要がある歯があり、抜歯後にデンタルインプラント治療を考えている方は抜いて骨が痩せる前に知っておくべきでしょう。

文責：歯科口腔外科　松田博之
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