QQ Resident Lecture「Dr.あらかきの怖い頭痛の見分け方 〜僕が怖いのは飲酒後の頭痛より...〜」

救命救急科レクチャーとして、月に1回、シニアレジデント監修の2年目研修医による参加型レクチャーを行なっています。
前半はERで必須な症候レクチャー、後半はACLSや外傷のシミュレーションを開催予定です。
屋根瓦式に皆で楽しく、Free Wiwiに学んで、救急に強くなることを目的にレクチャーをしています。

今回のテーマは「頭痛」
実際に新垣先生が経験したくも膜下出血の症例を提示し、どうすればもっと早く診断につなげることができたかを考察しながらのレクチャーをしました。
CT、腰椎穿刺、MRIなどの検査の有用性やAnnals emergency of medicineから2018年のreviewやFOAM(Free Open Access Medical education)などを参照にして最新のevidenceやtopicを勉強しました。
SAHを強く疑った際の戦略として、雷鳴様頭痛の定義を確認、CT→腰椎穿刺→MRIはよく言われますが、6時間以内のCTで陰性なら別の鑑別を、CTnegativeの次は腰椎穿刺でなく造影CTをとるpracticeが有用になるかも...などのtipsがありました。

レクチャーした新垣先生は「症候も論文や文献を見返すとupdateされていることも多く学びになった。発表もいい経験になり、またレクチャーしたい」と非常にいい機会になったようです。
監修側として、症候学もupdateしないと変わっていくんだな...と勉強になりました。特にFOAMでも造影CTへの推奨がちらほら記載してあり、今後の研究が待たれるなとも思いました。

今年も亀田ならではの屋根瓦式の救急教育をやっていきます!

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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科