ヨーロッパ外傷外科学会(European Congress of Trauma and Emergency Surgery, 7-9 May 2017, Bucharest, Romania)で発表しました。

日本外傷データバンクのデータから、外傷患者の来院時の生理学的指標と年齢から従来のものよりもより簡便で正確な転帰予測スコアを作成し検証したという内容です。論文も投稿中ですので、受理されたら改めてご報告いたします。

学会会場は共産主義政権時代に作られた「国民の館」という建物で、今はルーマニアの議会として使われているらしいです。この建物が凄い。世界で2番めに大きな政府機関の建物(1番は米国のペンタゴン)で中には数千の部屋があります。内装は大理石をふんだんに使い、一面に彫刻と象嵌がなされ、高い天井からはいくつもシャンデリアが下がっています。「国民の館」とは名ばかりで、独裁者チャウシェスク大統領の権勢をかつて誇った歴史の遺物です。今は議会としてだけでは巨大すぎて持て余しているらしく、観光客向けのガイドツアーや国際学会の会議場として、今度こそ国民のために外貨を稼いでいます。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科