総合内科合同カンファレンス(テーマ:造影剤腎症に対する見解)
先日、総合内科と合同カンファレンスを行いました。
以前、救命救急科では造影剤腎症は都市伝説!?という見解もありましたが、入院後にも造影剤腎症と思われる症例もあるとの意見を総合内科と共有しました。
そこで最新のメタアナリシス(当科抄読会でも紹介)を各科で読み合わせを行い、意見交換を行いました。
- この論文では造影剤腎症はないとは言えない
- ただし致死的な疾患を鑑別の上位にあげている場合は造影剤腎症を恐れずに検査する必要がある
- 必ずしも致死的でない疾患の造影剤使用は入院科との相談も考慮
大事なことは「do no harm」の精神のもと、患者さんのために各科のスタンスを理解し合いながら、連携していくこと
と見解を共有しました。
今後とも、救急 X 総合内科 X ICUと3科で質の高いpracticeを行うための工夫をし続けたいと思います。
また次回topicもアップしていきたいと思います。
このサイトの監修者
亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明
【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科