祝・出産!無痛分娩担当女性医師による体験談。

亀田総合病院麻酔科で勤務をされて、無痛分娩の立ち上げを行って頂いている松浦医師がこの度、ご出産されました!
亀田総合病院では現在、より安全な無痛分娩のために必要な枠組みを作成している最中で、松浦医師はその担当者です。
今回、松浦医師本人がどのように現場で働きながら育児をされているのかや無痛分娩の体験談を書いていただきました。
素晴らしい家族写真と、実際に硬膜外麻酔(無痛分娩時に使用する鎮痛法)を行っている際の写真も掲載させていただきます。
是非、産科麻酔に興味がある方、働きながらの子育てに関して不安などがある方は最後まで御一読ください!

荻野 仁史


はじめまして。亀田総合病院麻酔科松浦です。私は5歳、3歳、0歳3ヶ月の3兄弟(旦那含めたら4兄弟)の母親をしながら仕事をしています。今回は私の無痛分娩の体験談と働き方について少しお話しさせて頂こうと思います。

私はもともと産科麻酔に興味があったこともあり、自分の出産の際は無痛分娩にすると心に決めていました。長男妊娠の際は、産婦人科医の夫に「産休に入ってトドのように寝てばかりいたらお産が遠のくよ」と脅され、私自身も家で家事をするより働いている方が楽しかったので38週まで働いていました。
しかし優しい上司や同僚、後輩達が甘やかしてくれたおかげなのか産気づく気配もなく、39週での計画無痛分娩に踏み切りました。出産の際は、出来るだけ硬膜外麻酔を使用せずに我慢出来るとこまで頑張ってみようと思っていましたが・・あっという間にギブアップ・・麻酔のすごさ、すばらしさを実感したお産でした。
職場の理解・協力もあり、次男三男の時も産前はギリギリまで働かせてもらい、無痛分娩の硬膜外カテーテル挿入は麻酔科顧問のベテラン先生を自ら呼び出しての出産と、本当に亀田病院の麻酔科は温かい職場です。

母親になり子育てしながらの働き方ですが、有り難いことに自分の理想通りの働き方ができています。
私は産後、どの子の時も育休はほとんど取らずに仕事復帰しました。それはあくまで私の希望で、半日仕事、半日子育てのバランスが私にはちょうど良かったからです。
保育園は365日24時間保育をしてくれる 認定こども園OURS が近くにあり、働く親の強い味方です。職業柄、残業や休日勤務もありますが、OURSのおかげで安心して働くことができます。0歳1歳2歳と全国的に待機児童の大半を占める年齢の子供達はOURSが定員いっぱいでも 企業主導型保育所OURSbaby もあるため年度途中での職場復帰もスムーズです。
子供の体調不良など急なお休みに関しても理解があり、子育てしながらの働き方を多方面からバックアップして貰える体制が当院麻酔科には整っていますので、子育てと仕事の両立に悩んでいる方がいましたら是非見学にきてみて下さいね!!
ちなみに当院麻酔科には育休をとったパパさん麻酔科医もいますので、育児に積極的に参戦したい男性にもオススメです。

最後に、現在私は当院麻酔科における無痛分娩を主とした産科麻酔部門の立ち上げに関わらせて頂いています。
産婦人科医・助産師だけでなく麻酔科医・周麻酔期看護師が一緒になって行うことで、安全で質の良い無痛分娩を行えるような仕組みを考えています。
産科麻酔に興味がある方、一緒にお手伝いして頂ける方大歓迎ですので見学お待ちしています。

松浦 恵梨

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このサイトの監修者

亀田総合病院
麻酔科主任部長 小林 収

【専門分野】
麻酔、集中治療