亀田メディカルセンター｜亀田総合病院　麻酔科

担当；研修医１年次長山先生/柘植先生

Bidon C et al. Retrospective cohort study of decision-to-delivery interval and neonatal outcomes according to the type of anaesthesia for code-red emergency caesarean sections in a tertiary care obstetric unit in France. Anaesth Crit Care Pain Med. 2019 Dec;38(6):623-630

フランスの単施設retrospective studyで、Code red帝王切開を施行された患者のうち、全身麻酔群、無痛分娩(予め硬膜外カテーテルが挿入されている)群で比較し、手術決定から分娩までの時間が無痛分娩群で有意に短かったという論文でした。
全身麻酔群には救急外来などから手術になる症例などが多く含まれており、既に入院管理されている無痛分娩群よりも、手術決定から分娩までの時間がより長くなるのはある意味仕方ないのでは、という考察も上がりました。
個人的にはフランスでの無痛分娩率が2016年の時点で82 %という数字が驚きでした。

長山先生、柘植先生、お疲れ様でした。

亀田総合病院　麻酔科　藤井 真理映、荻野 仁史