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リハビリテーション

装具の必要性 2007/10/15

■装具とは?
身体の一部を外部から支え、運動能力の向上や疼痛の軽減を図るものを「装具」といいます。
ここでは脳卒中のリハビリテーションの場面で日常みる機会の多い下肢装具の一部を取り上げます。
■装具の種類
主なものとして、
1.プラスチック短下肢装具〔写真1〕、2.支柱付短下肢装具、3.支柱付長下肢装具〔写真2〕が挙げられます。
入院から、練習目的に装具を使い始めることがあります。練習場面から使うことで、目標レベルに到達することが可能となります。逆に言うと装具を使用した練習なしでは、そのレベルには到達できないことがあります。
〔写真1〕プラスチック短下肢装具 〔写真2〕支柱付長下肢装具
■下肢装具のメリット
脳卒中など麻痺のある人は、歩行の装具を使うことでどのような利得があるのでしょうか。
まず第一に、介助量が減ります。全く不自由がなくなるわけではありませんが、装用することで長く歩行することができ、楽になることが多いです。
第二に、尖足(せんそく:つま先が不自然に変形)・反張膝(はんちょうしつ:膝が後方に押される)・拘縮(こうしゅく:かたまること)、といった望ましくない変化を予防する効果があります。
第三に、自己流ではない正しい運動が学べます。適切な時期に適切な装具装用が必要です。
■下肢装具のデメリット
せっかく製作・調節した装具ですが、その装着のわずらわしさから、装具なしで歩く方を選ばれる方も実際にはいます。
長く歩行する機会がないと、なかなか装具の良さがわかりにくい面があります。 ただし、 適切な装具を使用しないまま長期経過すると、歩行の際に麻痺の影響を代償しようとする体の動きが身に付いてしまいます。その結果、先ほど述べた反張膝など、望ましくない変化を生じることがあります。
こういった下肢装具が必要である場合、通常は診察した医師からの処方を受けて、義肢装具士が製作・調整します。装具を用いた実際の歩行訓練の場面では理学療法士が大きく関与します。
コストの面では、費用の一時立て替えが必要となります。申請により、自己負担 1〜3 割を除いた額が後程支給されます。下肢装具の費用はケース・バイ・ケースですので、詳細は主治医もしくは義肢装具士、理学療法士にお尋ねください。
■最後に
確かに装具は万能のものではありません。しかし、適切な時期に、適切な装具を用いることで、より安全な歩行を獲得する人が多いのもまた事実です。
麻痺の改善には限界があります。麻痺の完全回復という実現不可能な目標にこだわるあまり、装具装用を検討しないのは、結局のところ得策ではありません。当院には専任の義肢装具士がおり、患者さまお一人お一人に合った装具の製作・調整が可能です。
亀田メディカルセンター リハビリテーション科 山本昌範
リハビリテーション科のご紹介
URL: http://www.kameda.com/medi_services/information.php?d=37
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