■リハビリを終えての退院とは…?
『病気やケガにより障害をもった人達が、自宅での生活を再開するとき』です。私たちは、退院後生活に困らないようにお手伝いしています。
《動作の工夫》
障害をもった人が安全・快適に過ごすために練習をしていますが、動作練習だけでは限界があります。時には、方法や環境を工夫することが必要になります。たとえば、足の力が弱くなり歩くのが大変になったとき、杖を使うなどです。
《病院とは違う環境―自宅》
病院の生活ではあまり不自由さを感じずに過ごされていても、家では思うように動けないと感じられる方が多いと思います。病院には、広い空間・平らな床・大きいドア…という整った環境があるためです。しかし、ご自宅では敷居などの細かい段差・狭いドア・畳などのでこぼこした床…入院前とは違った身体機能をお持ちの方にとっては、トイレに行くことが一大事!というのも少なくありません。 |
■退院前訪問指導(ホームエバリュエーション)
そこで、退院前にご自宅に同行させていただき『どのような動作をする・どのように環境を変更することでより安全・安楽にできるのか』ということを一緒に考えさせていただくことがあります。 これを、「退院前訪問指導(ホームエバリュエーション)」といいます。
その際、必要に応じてSW(相談員)・工務店(大工)・福祉用具販売店・ケアマネージャーなどと連絡をとりあい、協力しあって退院のお手伝いをしていきます。本人の能力や環境によってさまざまですが、検討する機会が多い場所は自宅への出入り口、寝室 ・寝室周辺、トイレ、お風呂などです。 |
■たとえば…
入院する前は、何気なく利用していた玄関が、車椅子を使う時には狭くて通れない! 家に入れないことには生活が始まりません。そんなときにはまず、ご本人・ご家族の希望や退院後の生活を確認しながら、現実的な方法を検討していきます。
- ご本人の能力を最大限活用し、歩いて入る方法なども検討します。人によっては、1.手すりを設置する、2.靴箱を利用する、3.横向きにあがる、4.段差を細かく分割するなどのちょっとした工夫により動作が可能となることがあります。もちろん、安全性が確保されない場合は、おすすめしません。
- 現状の環境を利用するという視点から、玄関ではない場所からの出入りを検討することがあります。その際、福祉用具 (介護保険によりレンタルできるものがあります)の活用により安全・安楽に可能になることもあります。例えば、縁側に昇降機 (電動や手動による車椅子ごと移動できるもの)等です。
- しかし、「どうしても玄関から入りたい!」と希望がある場合やどの場所からも現状では出入りが難しい場合、住宅改修を検討します。
その際には、工務店(大工)に同席してもらい、どの場所ならば改修が可能か、どのくらいの空間があれば車椅子での移動が可能か…などを具体的に話し合っていきます。
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| 道具をご自宅で試していただくことで、実際場面を想定しながらの注意点などを検討します。 |
ご本人にあわせての環境を提案するために、適宜、測定します。 |
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■最後に
同じ場所・動作であっても、患者さま・ご家族の能力や環境によって適する方法はさまざまです。
快適な生活が送れるように、よりよい方法を一緒に考えていきたいと思います。詳しい内容をお知りになりたい方やサービスの利用を検討されたい方は、担当療法士やリハビリ科の医師にご相談下さい。 |
| 亀田リハビリテーション病院 リハビリテーション室 佐々木香子 OT |
亀田リハビリテーション病院施設案内
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