先日、南房総地域の一般住民の方を対象に 「亀田の緩和ケア」 について講演の機会をいただきました。
参加者100人中、亀田の「緩和ケアチーム」を知っておられたのは数人のみ。当院の緩和ケアチームの認知度は殆どゼロであることが判明しました。緩和ケア専門病床のない亀田では、緩和ケアは全く受けられないと思われているようです。
この現状を真摯に受けとめ、私はこれから機会がある度に「亀田では患者さまの病室で緩和ケアチームによる緩和ケアをご提供している」ことをお伝えしていく所存です。 |
どうして一般病室の緩和ケアが必要なのでしょうか?: 現在、ホスピスで最期を迎えられるのはがん患者総数の20人に1人(5%)に過ぎません。本来、基本医療サービスである緩和ケアを、運・不運によって一握りの人しか受けられない現状は大問題で、早急な解決が必要です。この問題の最も現実的な対応策が「一般病室の緩和ケア」です。
近年、厚生労働省は全国のがん拠点病院すべてに緩和ケアチームを作り、一般病室の緩和ケアを実践し普及することを義務付けました。当院では4年前に緩和ケアチームが発足し現在に至っています。
さてここで一般病室の緩和ケアについて皆さんからのご質問にお答えします。 |
質問1:緩和ケアは「死を間近にした末期患者が受ける医療」と同じでしょうか?: →いいえ。確かに看取りの患者さまはつらい場合が多いので、必然的にその時期の患者さまに緩和ケアを提供することが多いです。しかし、化学療法などの積極的治療中でも、痛みやつらさが目立つ場合には緩和ケアが適応です。当院では緩和ケアを「病期よらず、痛みなどのつらい症状の患者さま全員が対象の基本的医療」と位置付けています。
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質問2:一般病室の緩和ケアの長所は?: →通常、ホスピス入所後は化学療法などの積極的治療は一切受けられませんが、亀田の一般病棟では緩和ケアを受けても積極的治療の継続が可能です。治療中の病床でそのまま緩和ケアを受けられ、緩和ケアを受ける場所を区別しない良さがあります。 |
質問3:一般病室でホスピス並みの緩和ケアを受けられますか?: →大丈夫です。Kタワーは全室個室ですし、緩和ケア病棟並みの設備も整っています。一般病棟は本来病気を治す医療、救命救急医療目的に作られ、スタッフもそのための訓練を受けてきています。今度はこれと同時に緩和ケアも提供するとなると、スタッフは新たに緩和ケアの専門能力を短期間で身に付けることが要求されます。当院では病棟スタッフへの教育に力を入れ、緩和ケア能力向上に努力しています。 |
質問4:今後、亀田に緩和ケア専門病棟(病床)を作る予定はありますか?: →ホスピスで行う場合に比べて、緩和ケアを一般病棟で行うには上記のような根本的な難しさがあり、緩和ケア専門病床開設への要望は常に高いものがあります。このため、現在亀田では緩和ケア専門病床の開設に向け準備検討中です。 |
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| 緩和ケア科医師 関根龍一 |
緩和ケアサポートチームのご案内
URL: http://www.kameda.com/pr/palliativecare/index.html |