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話題の病気・予防 話題の治療
脳血管内治療

出血性脳卒中の新しい治療 脳動脈瘤の血管内治療(その1) 2004/08/01

この新しい治療法の長所は・・・

くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対しては、1930年代アメリカの脳神経外科医Dandyが金属のクリップで瘤を処置するいわゆる開頭クリッピング術を開発、1970年代に入り、スイス・チューリッヒ大学のヤシャーギル教授らによって立体顕微鏡下で行う脳の手術(マイクロサージェリー)が開発・確立され、開頭クリッピング術は発展し、全世界的に普及してきました。同じく1970年代旧ソビエト連邦(ロシア)でセルビネンコらによりカテーテルとバルーン(風船)により脳の動脈瘤を処置する方法が開発されてきましたが、素材の精度やX線装置の解像度の限界から、あまり普及しませんでした。
ところが1980年代に入り、脳血管撮影の装置の発達と、カテーテルの材質改良に伴い、脳の血管に対してもカテーテルで治療できる道が徐々に開かれてきました。1990年イタリア人脳神経外科医ググリエルミらにより脳動脈瘤の中に正確に留置できるコイルが開発され、脳動脈瘤に対する血管内手術は急速に発展を遂げました。これはプラチナ製の柔軟なコイルがステンレス製のガイドワイヤーに接続されており、放射線透視下にマイクロカテーテルを介して脳動脈瘤の中に留置されます。コイルが動脈瘤内で適正な位置に留置されるまで何度でも出し入れすることが可能であり、コイルに微弱な電流を流すと、ワイヤーからコイルだけが離れる仕組みになっていて、安全にコイルが留置されます。

図1 プラチナコイル

図2 動脈瘤内へのコイルの挿入の様子
これら一連の操作を高精度のデジタルX線撮影装置による透視下に行います。
文責:脳神経外科 田中 美千裕
<脳血管内治療担当部長>
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