高齢化社会において歯はどんな役割を果たしていくのでしょうか?
以前、「芸能人は歯が命」というCMが流行り、美貌における歯の役割が注目されました。年配の方にも白くきれいに並んだ歯は健康的で若いイメージを与えますが、体力の低下に伴いおいしい物を食べる事の方がより大きな役割を果たすことになります。日本は豊かな食文化を持っている国です。日本で生活しながら、噛めないためにおいしい物を食べられないのはQOLの低下に繋がります。
それでは、なぜ噛めないのでしょう。むし歯や歯槽膿漏で歯が痛む時や入れ歯が合わない時などは噛みにくくなります。さらに、歯の位置や形態、顎の動き、かみ合わせなどが噛むという行為に大きな影響を及ぼす事が最新の研究から解りました。科学の進歩に伴い、歯科領域の病気は幾つかの病因が複雑に関係し合っていることが解明され、豊富な知識と経験があれば、患者さまの訴えに正確な診断を下すことができるようになりました。
「正確な診断」、「徹底した予防」、「早期発見」の3つは適切な処置と再発の防止に必要です。これを実現するには一人の歯科医よりも複数の歯科医が患者さまに注目することが必要です。患者さまがセカンドオピニオンを求めるのはそのためです。そこで、患者さまが安心して治療を受けることを目的として、昨年10月から亀田クリニック歯科センターは、グループ診療とチーム医療を基本診療システムとする診療所に変貌しました。 |
グループ診療
診療グループ内の歯科医師は主治医と担当医に分類され、現在4つのグループで診療を行っています。初めてあるいは久しぶりに歯科を受診された患者さまは、最初に主治医が拝見します。主治医が診断を下し、治療方針を立てて適切な担当医を決定します。担当医は主治医と一緒に患者さまを診察して、主治医の診断と治療方針の適否を検討します。主治医と担当医との間に見解の相違があれば、別のグループの主治医にも診察を依頼します。
さらに、悪い所が左右・上下・前後の数ヶ所にまたがり、治療が長期におよぶと判断された場合は、精密な診査を行い、診療グループミーティングのカンファレンスで長期に渡る診療計画を作成します。グループ診療では、二人以上の歯科医師が、患者さまの悩みとお口の状態を把握し、診断と治療方針を検討することになり、診断の正確性が飛躍的に向上します。 |
チーム医療
歯科医は、削る・詰める・かぶせる・抜くなどの処置を行い、歯科衛生士は、歯科医の診療をアシストするだけでなく、歯磨き指導や歯の掃除を行い患者さまのお口の健康状態を管理します。病気になれば歯科医による処置が必要ですが、医療の原点は病気にならないように予防し、病気になった場合でも早期に発見して病気の進行を止め被害を最小限に抑えることです。当科は再発防止が最も重要と考え、歯科衛生士が予防と早期発見の役割を分担し、歯科医と一緒にチームを組んで責任を持って患者さまを担当させていただきます。患者さまには、担当衛生士と末長くお付き合いしていただくようお願い申し上げます。定期的に受診していただき、異変を感じたら担当衛生士にご報告ください。その情報は、衛生士から歯科医師へフィードバックされ、病気の早期発見、早期解決につながります。 |
| インプラント治療のように失くした歯が生えてきたような感覚になる治療もありますが、豊かな食生活を営むには、患者さまご自身の歯で噛むことが重要である事を噛む力を計測した研究は証明しています。グループ診療とチーム医療の両立は、日本歯科医師会が提唱している「8020運動」を実現するために最も効果的な具体策です。スタッフ数が少なければグループ診療は行えず、多くても他部署との連携が取れなければチーム医療ができません。ここでご紹介した診療システムは、スタッフの質・量ともに豊富でスタッフ間の連携が密な当科オリジナルの診療システムです。 |
| 歯科診療科 篠ケ谷龍哉 |
歯科診療科のご紹介
URL: http://www.kameda.com/medi_services/information.php?d=38 |