Kameda Medical Center
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話題の病気・予防 話題の治療
心臓血管外科治療の最前線

腹部大動脈瘤に対するステントグラフト 2011/12/15

「低侵襲治療」とは、亀田総合病院がかねてから取り組んできた体に優しい治療法です。1996年以来、加納宣康主任外科部長が内視鏡下手術センター長として内視鏡手術を推進し、体に優しい外科手術が広く行われてきました。今号から、心臓血管外科でも始まっている低侵襲治療についてご紹介します。
今回は、比較的新しい大動脈瘤手術の治療についてご説明します。
Q.腹部大動脈瘤とはどんな病気ですか?
大動脈は心臓から全身へ血液を運ぶ主要な血管で、腹部に位置するので腹部大動脈瘤と言います。老化やその他の原因で、大動脈の一部が弱くなり、ふくらんだものを動脈瘤と言います。
Q.それは深刻な病気ですか?
初期の段階で動脈瘤がまだ小さい場合は、大きな危険性はありません。しかし、後期の段階で動脈瘤が拡大し続けると、大動脈の壁は次第に薄くなります。弱くなった大動脈の壁が血流の圧力に耐えることができなくなると、大動脈瘤は破裂し、生命に危険が及びます。
Q.腹部大動脈瘤の症状は?
残念ながらほとんどの場合、腹部大動脈瘤には症状がありません。ところが、腰や腹部に痛みを感じた場合には、破裂の兆候の可能性があります。患者さまによっては、大動脈瘤を拍動や拍動性の腫瘤として腹部に感じることがあります。
腹部大動脈瘤の治療
腹部大動脈瘤の直径が5pを超えると、破裂の危険が高くなりますので、治療を行うことを薦められます。腹部大動脈瘤の治療法には以下の2つの方法があります。
◎開腹外科修復術
◎ステントグラフトを用いた血管内治療
開腹外科修復術とは?
この方法では、腹部を切開して、動脈瘤ができている部分の大動脈をグラフトとよばれる繊維性のチューブ (人工血管) に置換します。
開腹外科修復術はその有効性が実証されている、確実な方法です。手術後、患者さまは通常集中治療室に一晩、その後7日から9日間の入院を要します。
ステントグラフトを用いた血管内治療とは?
ステントグラフトとは、人工血管にステントと言われるバネ状の金属を取り付けた新型の人工血管のことです。このステントグラフトを用いた血管内治療は1991年に始まった比較的新しい治療です。2006年より国内でも使用できるようになりました。おなかを切ることなく、足の付け根から動脈の中に管を挿入し、血管の中にステントグラフトを留置することで、大動脈瘤はふたをされることになります。
この方法の切開部は、開腹外科修復術での切開部より小さいため、不快感が少なく、回復が早いことで知られています。また、安全性も証明されています。
しかしながら、その他の医療処置とおなじく、ステントグラフトを用いた血管内治療も合併症の危険を伴います。また、術後の定期検診が重要で、遠隔期に問題が発生した場合には追加の治療を要します。
重要な注意事項:ステントグラフトはすべての患者さまに適応されるとは限りません。それぞれの利点と欠点があります。これらの利点や欠点については、医師にご相談下さい。
ステントグラフトによる治療は、国内のすべての施設で施行できるわけではありません。当院においてはこの両方の治療法を選択することができるため、患者さまの状態にあわせてより適切な治療を選択できます。
この治療についての詳細は、お気軽に心臓血管外科の外来までご相談下さい。
心臓血管外科部長代理 村上貴志
心臓血管外科のご案内
URL: http://www.kameda.com/medi_services/information.php?d=27
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