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女性の大敵!尿もれ

2011/01/01

これまで2回にわたりウロギネコロジーセンターについて紹介してまいりました。今回は女性にとって、最も身近な問題である尿もれについてご紹介します。尿もれの症状を簡単に言いますと、おしっこがトイレ以外のところで思わずもれてしまうことです。尿もれで悩んでいる女性は意外に多く、成人女性の3、4人に1人は尿もれを経験しているといわれています。まさに、女性のシモの悩みの「横綱」と言ったところでしょう。
尿もれには大まかに分けると2種類のタイプがあります。「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」です。「腹圧性尿失禁」はおしっこがたまっているときに咳、くしゃみ、大笑い、立ち上がった時などにちょろっと尿がもれる事をいいます。一方、「切迫性尿失禁」は、急にトイレに行きたくなるが、間に合わずにもれてしまうような尿もれで、通常は頻尿(おしっこがちかい)を伴います。これらの両方の特徴がまざった混合型尿失禁の方もみられます。当センターでは問診だけでなく、膀胱機能検査などの検査で総合的に判断します。なぜなら、尿失禁のタイプにより原因や治療が異なるため、正確に判断することがとても重要だからです。
では、それぞれの原因について説明します。まず、「腹圧性尿失禁」は出産により骨盤の底にある骨盤底筋という筋肉がゆるみ、さらに加齢によりそのゆるみが進行することで起こります。それに対して「切迫性尿失禁」はおしっこをためる袋である膀胱が縮んでしまうために起こります。脳梗塞などの頭の病気や脊柱管狭窄症などの背骨の病気により膀胱関連の神経が傷むために起こると推測されていますが、原因がわからないものも多くみられます。
これらの治療に関して説明しますと、「腹圧性尿失禁」は骨盤底筋がゆるんでいるために起こりますので、この筋肉を骨盤底筋体操で鍛えたり、テープを骨盤底筋の代わりに使用する手術(TOT手術、TVT手術)があります。尿もれが中等度以上の方や、しっかり治したい方は15分程度で簡単に終わりますので、手術による治療がお勧めです。それに対して切迫性尿失禁は主に膀胱の異常な動きを抑える薬(抗コリン薬)などで治療します。
尿失禁で悩んでいる女性はとても多いにも関わらず、誰にも相談できず、尿もれパッドなどで対応している方が多いようです。尿失禁は適切な治療を受ければ大半は治ったり、症状を改善することができます。
尿もれも“一歩踏み出す勇気”が解決のカギです!!

腹圧性尿失禁

切迫性尿失禁

ウロギネコロジーセンター長 野村昌良

ウロギネ外来(骨盤臓器脱・女性尿もれ外来)のご案内

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