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足のシビレ 3.足根管症候群

2013/02/01

足のシビレが起こる病気についてご紹介しています。腰痛から始まる腰椎椎間板障害や、衣服による圧迫や不用意な体勢などによって足の甲がシビレる腓骨神経麻痺についてご説明しました。  今回はきつい靴を履くことにより、足の裏がシビレる足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)についてご説明します。

症状

足の裏がシビレます。シビレが足の甲や上の方に昇ってきたら違う病気です。

自己診断のポイント

足の裏がシビレる病気はたくさんありますので自己診断は簡単ではありません。次の点に注意してみてください。

  • 最近きつい靴を履いて歩きませんでしたか?
  • 踵はシビレていませんか? この病気では踵はシビレません。
  • 足の甲はシビレていませんか? この病気では足の甲はシビレません。
  • 内踝の下を指で叩いてみてください。足の裏のシビレているところに電気が走るようでしたらこの病気です。

解説

この病気は、女性の手のシビレで一番多い手根管症候群の足版とも言うものです。老人に多い病気です。
足の裏に行く神経(頚骨神経)は、内踝の下を通って二本に分かれ、足の裏の内側と外側に分かれます。動脈と静脈が神経と一緒にトンネル内を走るため、神経を圧迫してシビレが起こります。ただし、踵の部分には、脛骨神経が内踝の下を回るよりもずっと中枢で枝分かれして降りて来るため圧迫を免れますので、踵はシビレません。
また、このトンネルの入口のところでは、神経は骨の上を走るため、外からの圧迫にも弱い場所です。日頃下駄で生活している若い板前さんが、デートのために革靴を新調して、一日穿いて歩いて神経を痛めてしまった例もあります。

治療

神経を圧迫するような思い当たることがある場合は、これを取り除いて様子を見ましょう。もしも、心当たりがなければ、トンネルが狭くて神経を圧迫している可能性が高く、この場合は、手術が必要です。手術は比較的簡単なものです。

出典 橘滋國『シビレを感じたら読む本』、講談社、2012

これまで11回にわたり、手足のシビレの原因となる病気についてご説明してきましたが、次回で最終回となります。ぜひご覧ください。

もっとシビレについて知りたい方は、私が執筆している『シビレを感じたら読む本』に詳しく書いています。クリニック1FのマーラマやKタワー1FのPAOLAでも販売しています。

脊椎脊髄外科顧問 橘 滋國

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