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体外受精のお話② ~体外受精ってどんな治療?~

2016/11/15

今回は体外受精治療についてお伝えいたします。

体外受精は決して皮膚から赤ちゃんを作るわけではありません。体の中に赤ちゃんになることができる卵子と精子があることで初めて成立する治療です。妊娠しづらい、妊娠できない理由は様々ありますが卵管因子、男性因子などの原因があり、タイミング療法・人工授精ではなかなか妊娠しない方には良い適応です。最近は夫婦の年齢が上がり、卵巣機能が低下して妊娠しづらくなる患者さまは、体外受精を選択される方も少なくありません。

体外受精の流れは以下の通りです。

①排卵誘発

質のいい卵子を回収するために排卵誘発剤(飲み薬や注射薬)を使って卵胞を育てていきます。様々な方法があり、それぞれに一長一短があります。月経がある方は月に一つ排卵しているわけですから、薬を全く使わずに自然の周期を利用する方法もあります。

②採卵術

排卵直前の成熟した卵子を採取します。超音波を見ながら採卵針で腟壁から卵巣に向けて刺し卵胞から卵胞液ごと卵子を回収します。

③受精

採取した卵子をピックアップし培養液に移し受精を行います。調整した精子を卵子へふりかけるようにして受精を待つ媒精(一般の体外受精)、一つの精子を選び卵子に直接針を差し入れて受精させる顕微授精と二種類の受精法があります。

媒精

顕微授精

④胚培養

受精をした卵は細胞分裂を起こして2細胞、4細胞となっていきます。3日目には8細胞、4日目には桑実胚、5日には胚盤胞と言われる状態まで育ちます。ここの仕事を担うのが胚培養士です。胚培養に関する詳しい内容は次号(第7話)でお話します。

⑤移植

培養した受精卵(胚)を子宮内に戻すことを胚移植といいます。移植の方法も採卵した生理周期に戻す新鮮胚移植、一度凍結した胚を戻す凍結融解胚移植など様々な方法があります。


月経があるから必ず妊娠できるというものではありません。妊娠時のリスクやその先の子育てまで考えながら不妊治療のスケジュールを組み立てていくことが大事だと思います。当院では鴨川と幕張の両施設で体外受精の勉強会を毎月1~2回行っております。これから治療をお考えの方も参加無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

生殖医療科のご案内
亀田IVFクリニック幕張

亀田総合病院 生殖医療事業管理部 部長 川井清考