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生殖医療科の地域への取り組み

2016/9/15

亀田IVFクリニック幕張の石川恵です。「生殖医療科って何をしているところなの?」の第2話は「生殖医療科の地域への取り組み」についてお伝えいたします。

生殖医療科の取り組み

生殖医療科の役割は「将来子供がほしいと思っている患者さま、そしてパートナーに検査などを含めて具体的な治療や状況について理解をしていただくこと」ですが、少子高齢化が社会の隅々に大きな影響を与えるようになっている今、「将来子供を望む方にむけて、正しい情報を伝え、啓発をしていくこと」はとても重要な役割の1つだと考えています。

日本の初産平均年齢は30.6歳(平成26年厚生労働省人口動態統計)、不妊に悩み当科を訪れる患者さまの平均年齢は37歳位です。妊娠・出産をしようとする女性の高齢化の理由は、女性の社会進出によりキャリアを形成したい時期と妊娠しやすいといわれる年齢が重なっていること、経済的に落ち着いてから子供を産みたいと考える人が多いなど様々ですが、妊娠・出産が高齢化すると妊娠する確率が低下するだけでなく、出産するお母さんのリスクも、生まれてくる赤ちゃんへのリスクも高くなります。こういった背景を考えると、広い視野で考え、院内の関連各科、地域の産婦人科の先生方、行政・企業と連携していく必要があると感じ、地域への取り組みを行っています。

①三市一町の取り組み

三市一町(館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町)の有志で、我々と近隣の産婦人科を含む医師やコメディカル、地域の方の身近な相談者である行政の保健師などが集まり、地域の不妊を考える会を開催しています。現在不妊に悩んでいる方と、これから妊娠を希望する方が不妊に悩むことがなくなるよう、地域ぐるみで「気軽に相談できる場」を整えていくためのワークショップや勉強会を行っています。この地域の人口動態や特徴を知り、どうやったら子供を産み育てやすい街になるかを地域や行政と一緒に考え、今後も積極的に取り組んでいきたいと思っています。

②厚生労働科研事業

今年度の厚生労働省「子ども・子育て支援推進調査研究事業」で、千葉県内のがん・生殖医療、妊孕性温存治療のサポート体制の実態調査を担当することになりました。がん・生殖医療とは、若年がん患者さまが、がん治療により将来子供が産めなくなることがあるため、がん治療前に生殖医療技術を使い卵子や精子、受精卵等を凍結しておく治療のことをいいます。今秋より県内の保健所・がん相談支援センターで、当院医師の講演による啓発とアンケート調査を行います。がん・生殖医療は、まだあまり知られていないのが現状ですが、妊孕性温存治療という選択肢が増えることで、がん治癒後のQOLが大きく向上します。この治療を多くの人に知っていただけるよう、地域に向けての普及・啓発活動を今後も続けて参ります。

がん・生殖医療、妊孕性温存に関する動画

生殖医療科のご案内
亀田IVFクリニック幕張

亀田IVFクリニック幕張事務長 石川恵

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