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訪問リハビリとは

2007/08/15

不幸にも病気になり、命は取り留めたけれども、体が不自由になってしまった方に対し、病院内では能力向上のためのリハビリを実施します。病院で行ってきた 能力向上を継続しつつ、リハビリテーション(※)の実現に向け、自宅にリハビリの療法士が伺い、その人らしさを一緒に模索するのが「訪問リハビリ」です。

リハビリテーションとは、障害をもつ人が再びその人らしく生きる権利を回復する事です。

脳梗塞を発症したAさんの場合

架空の患者さまAさんを例にお話したいと思います。

発症

76歳の女性Aさん。Aさんはゲートボールが大好きで、老人達のまとめ役のような存在でした。ある朝、ごはんを食べている時に気持ち悪くなり、右手がしびれて茶碗を落としてしまいます。そのうちろれつが回らなくなり、救急車で病院へ運ばれ、入院となりました。

病院にて

病院にて生命の危機が回避でき状態が安定したので、リハビリが開始されました。杖と足に装具をつけての歩行や階段昇降、トイレ動作、洋服の着替えや言葉の練習等を行い、自宅に退院ができました。

退院時の状況

なんとか杖と装具を使って歩く事ができ、着替えやトイレ動作など、ある程度の身回りの事が自分ででき、自信をつけた状態で自宅に戻る事ができました。

自宅生活

自宅生活が始まり、住み慣れた我が家に帰ってほっとしたAさんでした。しかし、自宅生活の日数を重ねるうちに、右手足の不自由な生活に、以前の生活と勝手の違いを感じ、戸惑う事がでてきていました。

戸惑っている事

自宅の玄関の出入りとトイレ動作が、病院と環境の異なるせいもあり、転倒の不安や時間がかかる等の困った状況にありました。

訪問リハビリの導入

担当ケアマネージャーに困った事を相談し、色々なサービス導入が検討され、Aさんは自宅に来てアドバイスをしてくれる訪問リハビリの導入を決めました。

訪問リハビリ実際

訪問リハビリ初回の日になり、Aさんは自分の困っている事を相談しました。そして、実際の場面で動作を確認しながら、動作方法等のアドバイスを受けました。トイレ動作と玄関の出入りが自分でできる事を目標に2ヶ月をめどに訪問リハビリが開始になりました。

2ヶ月実施後、トイレ動作は不安定さが残ってしまいました。日中はできるが夜間は家族の介助が必要でした。そこで再度、話し合いがもたれ、夜間のみポータ ブルトイレを導入する事になりました。自信がなかった玄関の出入りは動作が安定し、自信を持ってできるようになりました。それにより庭にも出られるように なりました。

自信を取り戻したAさんは、本当に望んでいた近所のゲートボール場へ行く事を恐る恐る訪問リハビリの療法士に相談してみました。(というのは家族に「無理だ」と言われていたからです。)訪問リハビリの療法士がケアマネージャー等と相談し、4ヶ月後、望み通りゲートボール場に行けるようになりました。それにより生活にもはりがでて、不自由は抱えつつも、病前と同様な明るく元気なAさんになることができました。

訪問リハビリ目的と利用に関して

ご自宅で生活する患者さま・ご家族に対して、

  1. 1 .安全な在宅生活
  2. 2 .不自由ではあるが役割・生きがいある生活
  3. 3 .家族も含めた我慢が極力少ない生活

の実現を目指して、関わります。

訪問リハビリの利用に関しては、担当のケアマネージャーやかかりつけ医師にご相談してください。

保険制度や地域等の関係で、依頼をお断りせざるをえない場合があります。あらかじめ、ご了承ください。

亀田総合病院 リハビリテーション室 佐伯考一 PT

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