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心臓のリハビリテーションについて

2007/05/15

心臓リハビリテーションとは?

心臓リハビリテーションは、運動療法、教育、カウンセリング及び行動矯正からなる包括的治療プログラムです。これは運動療法のみならず、疾患の理解、適正な食事の知識、ストレスの管理、薬剤の知識、冠危険因子(高脂血症、糖尿病、肥満など冠動脈硬化の進行を助長する危険性のある要素のこと)の知識、日常生活における適切な運動の重要性などを患者さまご自身が理解し実践することによって、心疾患の改善や再発の予防がなされるというものです。
心臓リハビリテーションの目的は、心疾患患者さまの早期離床早期退院、早期社会復帰を目指し、運動耐容能(運動に耐え得る能力)、冠危険因子の改善を図ることですが、最終的には患者さまのQOL(生活の質)の向上や再発予防が目標となります。

運動療法の効果は?

当院では心臓リハビリテ-ションにおける運動療法や在宅での運動指導等を主に理学療法士が担当しています。運動は、やり過ぎたり、誤った方法で行うとかえって害になりますが、適切に行えば以下のような効果が得られることがわかっています。

  1. 1 .心肺機能がよくなり、体力がつきます。⇒疲れにくくなる。
  1. 2 .筋肉や骨が鍛えられ、老化を防ぎます。 ⇒「第二の心臓」といわれる足の筋肉が心臓のはたらきを助ける。
  1. 3 .血栓ができにくくなることで冠動脈の再狭窄やバイパスの閉塞を予防し、心筋梗塞の再発を減らします。
  1. 4 .動脈硬化の進展をさまたげ、原因となる危険因子を是正します。⇒総コレステロール、中性脂肪、お腹の脂肪を減らす。善玉(HDL)コレステロールを増やす。血圧や血糖を下げる。
  1. 5 .自律神経が安定しストレスも解消します。
  1. 6 .不整脈が減ります。

亀田総合病院ではどんなことをしているの?

心臓リハビリテーションを行う上で重要なことは、様々なスタッフと協力することです。当院では、循環器内科及び心臓血管外科医師、看護師、理学療法士、栄養士、生理機能検査技師などで構成される心臓リハビリテーションチームが患者さまを担当させていただきます。
急性期は心電図検査等を確認しながらベッド上安静から徐々に坐位、立位、歩行へと活動範囲を広げます。歩行が可能となった時点で、心肺運動負荷試験などの検査を行い、医師より個別運動処方を作成していただき、安全で医学的根拠に基づいた運動療法や生活指導を行っています。
主に急性心筋梗塞、狭心症、心臓手術後の入院患者さまを対象に実施し、通院可能な患者さまには外来対応も行っています。実施場所は、心臓リハビリテーション専用の運動機器が設置されているKタワー10階の心臓リハビリテーション室で行っています。

心筋梗塞・狭心症になる危険性は?

ある特定の事柄に気をつけて行動すれば心筋梗塞は防げるという確実な方法はありません。しかし、これまでの疫学的研究から年齢、喫煙、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などが心筋梗塞(虚血性心疾患)の危険因子であることが分かっています。それら危険因子のうち、喫煙や高血圧といった自らの心掛けや治療によって避けられる要素を取り除くことにより、動脈硬化の進展、心筋梗塞の発症を予防できる可能性があります。実際に心筋梗塞を発症された患者さまの再発予防への取り組みは当院でも今後もより強化していく課題のひとつといえます。

亀田総合病院リハビリテーション室
心臓リハビリテーション指導士

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