ページの先頭です

予防医療のすすめ

2020/03/30

「総合内科・家庭医診療科かかりつけで成人の患者さまへ」

症状がなくても、より健康で長生きするために、以下の予防医療をおすすめします。ただし、症状や病気がある際の保険診療とは異なり、予防医療は原則自費診療となります。市町村健診や人間ドックを活用し、担当医の先生とよく相談してください。下記に示した検査項目は科学的根拠と治療指針に基づくものです。

予防接種(※2)

肺炎球菌ワクチン 65歳以上もしくは持病のある方に(心、肺、肝、腎、糖尿病等)。生涯で1~2回
インフルエンザワクチン 全ての方に。毎年
破傷風ワクチン 全ての方に。初回は3回、その後10年毎(百日咳予防を兼ね三種混合で代用も推奨)
B型肝炎ワクチン 糖尿病(特に60歳未満)・透析患者・慢性肝疾患・B型肝炎患者の家族・医療従事者の方等に
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン 子宮頸がん予防目的で特に26歳以下の女性に
帯状疱疹ワクチン 50歳以上で遺伝子組み換えワクチン2回推奨。次善の策は60歳以上で生ワクチン1回
麻疹・風疹ワクチン 接種していない方(特に40~50代男性)、抗体検査・接種が無料となる場合あり

他にも、海外(特に途上国)に行く予定がある方は担当医と相談してください。

がん検診(※1、胃がん検診のみ※3)

大腸がん検診 50歳~75歳(便潜血毎年[2回法]か、大腸内視鏡3~10年毎)家族歴がある方は要相談
胃がん検診 50歳以上(胃バリウム検査を1~3年毎か、上部消化管内視鏡を2~3年毎)
乳がん検診 40歳[もしくは50歳]~75歳(マンモグラフィーを2年に1回)家族歴がある方は要相談
子宮頸がん検診 性交開始後21歳~65歳(子宮頸部擦過細胞診を3年に1回またはHPV検査5年毎±細胞診)
肺がん検診 55歳~80歳、喫煙歴(1日1箱x30年以上相当)があり、禁煙15年未満の方のみ(低線量肺CTを毎年)

上記のがん検診は特に検診の利益が大きく、対象の方が行うと、より長生きすると科学的に証明されている項目です。

生活習慣病(※1)

高血圧 血圧
高脂血症 コレステロール
糖尿病 血糖とHbA1c
肥満 体重
喫煙 禁煙を強くおすすめします。
飲酒 飲酒は節度をもって(ビールなら1日500ml、日本酒1日1合、焼酎1日0.5合まで)

定期的な運動、歯科受診をおすすめします。

全般(※1)

骨粗しょう症 65歳以上の女性(骨密度の写真)
転倒予防 65歳以上(転倒しやすければリハビリ)
腹部大動脈瘤 65~75歳の喫煙したことがある(生涯で100本以上)男性(腹部超音波検査1回)
淋菌・クラミジア感染症 性交の経験がある女性(尿か子宮頚部のPCR検査)
C型肝炎 18~79歳(C型肝炎の血液検査)
うつ病 2週間以上のうつ気分・興味の減退があればご相談ください。家庭内暴力

特定の方に(※1)

性行為感染症の危険性がある方に HIV・梅毒・B型肝炎
妊娠を考えている方に 葉酸毎日0.4mg内服(神経管開存症が減ります)、風疹抗体検査、妊娠前カウンセリング(百日咳追加予防接種等)
ご高齢の方に 介護保険(総合相談室で相談)、ACP[人生会議]・事前指示(かかりつけ医と相談)

参考文献

※1 USPSTF(U.S. Preventive Service Task Force)
※2 ACIP(Advisory Committee on Immunization Practices)
※3 科学的根拠に基づくがん検診推進のページ
総合内科のご案内

亀田総合病院 総合内科 八重樫牧人