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スポーツ医学とは 12-診断が難しい ! 足のスポーツ障害

2010/2/15

スポーツ医学科の外来を受診してくださる患者さまの約1/4はスポーツにともなって足を痛めてしまった方々です。どのようなスポーツであってもジャンプしたり走ったりする動作が含まれるため、体重がかかる足を痛めてしまうことは当然と思われます。

そして、足を痛めてしまった方に対して我々は徹底的に足を触らせていただきます。「足は汚い!」そんなイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、我々スポーツ医にとってそんなことはありません。「足」は神秘的で美しく、大変興味深い構造物です。徹底的に触ることで我々はピンポイントで最も痛い部分を診断するようにしています。またそれ以外にも、裸足で立った時の足の形をみたり、立った時の体重心のずれをみたり、履いている靴をチェックしたり、靴の中敷きをはずして足のすべりをチェックしたり、靴を履いた状態でレントゲン撮影をしたり、と実に細かい診察をしています。

このようにするのには大きな理由があります。足のスポーツ障害の診断がそれほど困難な場合が多いのです!単に痛い部分をみつけるだけなら容易ですが、その痛みが起きた根本的な原因を把握するためには、前述のような細かい診察が必要不可欠なのです。

よくある例をあげてみましょう。

  • 足の筋力低下により縦方向の弓なり(縦アーチ)がつぶれてしまった
  • このため足の内側につく「後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)」という筋が張ってしまった
  • 後脛骨筋腱が付着している舟状骨(しゅうじょうこつ)という骨が引っ張られ続けた
  • 引っ張られ続けた舟状骨(足の内側にある骨)が成長過程で一つに癒合しない「外脛骨(がいけいこつ)障害」を起こした
  • 骨が出っ張り、足の内側が赤く痛くなってしまった

さらにここで痛いから幅広の靴をはくと、横のアーチもつぶれ、結果的に足が開いた形になる開帳足(かいちょうそく)になり、そのため外反母趾になる、といった結果にさえなりえます。

このように足の痛みは様々な原因がもとで発生し、こういう場合は細かい足の診察が必要になります。スポーツ医学科の大内、後藤両医師ともこのように原因まで診断する細かな足の診察を得意としています。

さらに診断をより確実にするために重要なのが、適切な画像診断です。足のスポーツ障害ではレントゲンを普通に撮影しても情報が少ない場合が多いです。この ような場合は足関節を少し斜めにするなど撮影方法を工夫します。また損傷した靱帯をMRIで診断するためには、細かい足の靱帯の走行を熟知した放射線科 医、放射線技師による撮影が必須になります。

そういった点からも当院は足の撮影に熟練した放射線科医、放射線技師がいるので診断の精度がきわめて高いです。

そして当然忘れてはならないのがこういった足の障害に対する治療です。もちろん関節内に構造上の問題があればスポーツ医学科では関節鏡手術も行っています(小さな傷で早期復帰可能です)。しかし、実際ほとんどの場合は運動療法にて症状の改善が可能です。当院では足を専門にした理学療法士が足のトレーニングから姿勢の分析、さらには靴のチェック、中敷き(インソール)作成まで専門的に治療しています。

以上のように当院ではスポーツにともなった足の障害の診断、治療に力を入れています。足のスポーツ障害でお困りの方は是非「スポーツ医学科」にてご相談ください。

スポーツ医学科 大内洋

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