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お口に与えるタバコの影響

2006/11/01

喫煙がお口の健康にも影響を及ぼしているのをご存知ですか?
喫煙は、虫歯と歯周病の進行を促進し、歯の喪失を早めます。喫煙者の65歳の平均喪失本数は、非喫煙者の75歳の喪失本数を上まわり、喫煙が口腔内の老化を10年以上早めています。喫煙者には、自分の歯がなくなる覚悟が必要です。

  • 年齢別の喪失本数

喫煙者のお口の特徴

1. 歯周病

歯を支えている歯茎や骨などの組織が炎症を起こす病気。ひどくなると歯が抜け落ちる。
喫煙は、唾液の分泌を抑制するため、唾液による自浄作用が減って、口の中が不潔になり、歯周病の原因となる歯垢や歯石が付きやすくなります。
また、タバコに含まれるニコチンは、歯茎の血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。酸素や栄養が行き渡らなくなると、歯茎の抵抗力は弱くなり、歯周病が進行します。
喫煙により歯周病の危険性は上がります。1日に10本未満では非喫煙者の2.8倍であるのに対し、20本では4.7倍、30本以上だと5.9倍にもなります!受動喫煙であってもその危険性は3倍です。

2. 口臭

喫煙者の口腔は、ニコチンやタールの臭いがします。また、歯周病の悪化と共に口臭は、悪臭となります。

3. 歯茎の変色

喫煙により、歯にタール(発がん物質)が付着し、ニコチンの影響で毛細血管が収縮し歯肉は暗紫色になります。粘膜にタールやメラニン色素を呼び、それらを多く沈着させ、歯茎や唇の色は黒ずみます。

下の写真は、非喫煙者と喫煙者の口腔内の様子を比較したものです。どちらが喫煙者のものか、もうお分かりですね?

4. がん

喫煙者は、口腔や咽頭がんの発生率が非喫煙者の3倍です。咽頭がんでは、なんと32.5倍です。(資料:平山雄「計画調査」より)

  • 喫煙と咽頭がん

子供の歯茎が黒くなる?!

タバコの煙は、家族の口腔にも影響を与えています。北海道の小学校での調査で、喫煙習慣がある親の79%の子供に歯肉の黒い着色を認めています。
自分の歯があるのとないのとでは、生活の質が違ってきます。歯科では、80歳になっても自分の歯で物が噛めるように、「80歳20本運動」を推進しています。自分の歯で美味しく食事をするには、「禁煙」は重要です。禁煙すると、歯茎がきれいなピンク色になっていきますよ。

健康管理支援室 山口文江