ページの先頭です

超早期肺がんおよび転移性肺がんに対する局所麻酔による凍結治療

2019/7/5(改):2014/2/15

近年、小さな肺がんあるいは転移性肺がんがCTで見つかるようになりました。そのような小さな肺がんに対して放射線治療や温熱療法が行われており、ある程度の良好な治療成績が報告されています。
温熱療法とは腫瘍の中心に針をさして熱くする(ラジオ波治療)、あるいは凍らせる(凍結治療)ことにより腫瘍を死滅させる治療です。現在、亀田総合病院では凍結治療を行っていますので、ご紹介します。

CTの装置に横になってから局所麻酔をします[図1]。CT画像を見ながら腫瘍に特殊な針を刺して[図2]、針の先端を-150℃以下に凍らせ、腫瘍を死滅させます。
凍らせるのに要する時間は30分ほどです。局所麻酔のみで行うことができ、傷は針の孔だけなので術後の痛みはありません。
治療後3日目には退院でき、その翌日からは通常の社会生活に復帰できます。手術が困難であるといわれる高齢者あるいは体力に余裕のない患者さま、また手術を希望されない患者さまにはこの凍結治療を行っています。

  • [図1]CTガイドによる肺がんの凍結治療
  • [図2]腫瘍に特殊な針を刺し、-150℃以下に凍結

[図3]に腫瘍を凍結させた後の変化を示しますが、最初は周囲の正常肺組織も凍るのでぼんやりした影が腫瘍の周囲にも見られますが、腫瘍と共に徐々に小さくなり、6か月もすると瘢痕化して、1~2年後にはほぼ消失していきます。

[図3]凍結治療後の変化

[図4]に治療後の治癒率を示しますが、5年以上に渡り約70%近くが再発なく経過します。
手術よりは治癒率が低くなるのはやむを得ないことですが、手術よりは明らかに侵襲の少ない治療です。
この方法は保険では認められていなので、自費治療となります。詳しくは呼吸器外科の外来でお聞きください。

[図4]凍結治療後の局所制御率

文責:呼吸器外科 杉村 裕志
2019/7/5 更新

呼吸器外科 診療内容

外来受診 予約センター

受診をご希望の方は予約センターにて、受診のご予約をお願いいたします。

  1. HOME
  2. 患者さまへ
  3. 話題の病気・予防
  4. 話題の治療
  5. 肺がんで死なないために (タバコと肺がん)
  6. 超早期肺がんおよび転移性肺がんに対する局所麻酔による凍結治療