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局所進行肺がんに対する術前放射線化学療法後の根治手術

2014/2/1

最近は進行肺がんに対していきなり手術をするのではなく、放射線と抗がん剤治療(化学療法)を行ってから手術を行うようになりました。理由は(1)手術をする前の方が手術を行った後よりも体力があるので、十分な放射線治療と抗がん剤治療を受けることができる、(2)進行がんは手術だけでは完全に切除しきれない場合があるが、術前に放射線と抗がん剤治療を行っておくと腫瘍が小さくなり完全切除できる可能性が高くなる、等があるからです。
[図1~5]に一例を示します。右の上葉に肺がんがあるのが[図1]のレントゲン写真と[図2]のCTで判ります。[図3]のPETではリンパ節転移があるのが判ります。
このような場合に現在ではまず放射線と抗がん剤を行います。
それにより[図1]と[図2]に示すように腫瘍が小さくなり、PETではリンパ節転移が消えているのがわかります。

しかし右の上葉切除を行うと腫瘍はまだ残っており[図4]、顕微鏡検査でも腫瘍細胞が生き残っているのが見えます[図5]。
このように放射線と抗がん剤のみでは進行肺がんを完全に治すことは現時点ではまだ困難ですが、そこに手術を加えることにより完全に腫瘍を取り除くことが可能です。

[図6]は筆者が今までに経験した術前放射線化学療法後に手術を行った局所進行肺がんの治療成績ですが、5年生存率は約40%あります。これは以前、いきなり手術を行っていた時代に5年生存率が20%ほどであったのに比べると、格段の進歩と言えます。

[図6]放射線化学療法後に手術を行った場合の生存率

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