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切除後の肺機能と生存率

2013/12/1

1. 肺切除による肺の機能低下

肺を切除すると肺の機能が低下し、それは元には戻りません。肺がんの手術には4種類あります。最も大きく肺を切除する手術は片方の肺を全部切除する肺全摘、次に大きく切除するものは肺葉切除[図1]、次に大きく切除するものは肺区域切除[図2]、一番小さく切除するものは楔状切除[図2]です。肺を切除した後の肺機能は多くの場合、手術前と同等までには回復しません。

[図1]肺葉切除
[図2]縮小手術

[図3]に肺葉切除、区域切除、楔状切除後の肺機能の低下を示します。それぞれ術前に比べておおむね80%、90%、95%程度になります。一見それほど差が無いように見えますが、肺機能は50%まで低下するとほぼ寝たきりに近い状態になりますので、80%と90%の間には結構な差があります。
生活上、どのようなところに肺機能低下が現れるかと言うと、階段や坂道、重いものを持って歩くときなど、体に負荷がかかるときに肺葉切除と肺区域切除の差が出ます。

[図3]肺切除後の肺機能

人生を楽しむためには体力が必要です。例えば旅行、ハイキングを始め、日常で重いものを持って自分で買い物ができるなどは人生を楽しむために大事なことです。肺区域切除は肺葉切除より多少難しく時間がかかりますが、肺機能温存は一生の問題ですので、亀田総合病院の呼吸器外科では小さな肺がんに対しては肺区域切除で手術を行っています。

2. 肺葉切除と肺区域切除の術後の生存率

肺葉切除と肺区域切除の術後の生存率
[図4]は肺がん術後の生存率を肺葉切除と肺区域切除で比べたものですが、両者の間にはほとんど差はありません。
(※図の出典は全て,特定非営利活動法人 日本肺癌学会です)

[図4]肺葉切除と肺区域切除の5年生存率

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