ページの先頭です

「腎移植にかかる費用について」

2017/7/1

こんにちは。レシピエント移植コーディネーターの髙梨と、ソーシャルワーカーの鎌田です。今回は腎移植にかかる費用についてお話します。

みなさん、移植って「高い!」というイメージが大きいかと思います。テレビ等で「○○ちゃん募金」というものをみると億単位の募金が集まったりしています。そのお金で海外で渡航移植をするので、移植は高いというイメージがあるのではないかと思います。億単位のお金がかかるのは渡航すること(他国で移植を受ける)と、海外では保険はないので自費になるためです。また他国に到着し、その後亡くなられた方の善意で提供を受けるので、登録して待機となります(順番待ちですね)。その間の治療費・入院費・家族の滞在費等が全て自費となるため高額となるのです。では、自国で行う場合はどうでしょう。日本には国民皆保険制度があります。そのため腎移植に関する医療費は健康保険や各種医療保障制度が利用できるので、自己負担額は低額で済みます。すでに透析を受けられている方は身体障害者手帳をもっていますので、申請の必要はありません。しかし、透析をまだ行っていない方は身体障害者の申請が必要となります。

医療費の助成制度

ドナーの場合

腎移植が成立した場合、移植準備のための検査などでかかった自費分(部屋代など保険適応外部分は除外)は返金となります。手術後は病名(片腎)がつくため、退院後の外来受診時からは健康保険制度に基づく支払いとなります。

レシピエントの場合

腎移植を行い、透析が必要がなくなった場合には、「特定疾病療養受療証」が使用できなくなります。移植した腎臓が機能しなくなるようなときのために、身体障害者1級の資格はそのまま継続されます。この場合には、身体障害者手帳保持者として「自立支援医療(更生医療)」を申請すれば、年間所得に応じた医療費助成が受けられる制度があります。

透析を経ない先行的腎移植を予定されている患者さまは、移植前に、身体障害者3級あるいは4級を取得しておくことが重要です。「自立支援医療(更生医療)」は「身体障害者手帳」を持っていれば適用となりますので、腎移植目的の入院の際には医療費補助が受けられます。なお、身体障害者3級あるいは4級で先行的腎移植を受けられた方も、移植を行った日からは1級となりますので、移植後なるべく早く、1級の再認定を受けるようにしましょう。ご不明な点は下記にご相談ください。

総合相談室(Kタワー1階) TEL.04-7092-2211 亀田総合病院
「移植の話を聞きたいので、コーディネーターへつないでほしい」と言ってください。


第10話では、お薬についてお話していきたいと思います。

腎移植科のご案内

亀田総合病院 腎移植科・透析センター 髙梨 弥生
総合相談室 鎌田喜子