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百日せき含有ワクチンの追加接種について

2019/10/1

今年6月~8月に、南房総で起きた百日せき集団発生を受け、亀田総合病院・亀田ファミリークリニック館山・安房地域医療センターでは、就学前(5~6歳)の百日せき含有ワクチン追加接種(5回目)を推奨しています。

百日せきとは?

百日せきは、長い間続く咳発作を特徴とする呼吸器感染症で、どの年齢でもかかる可能性がある病気です。免疫力の不十分な乳児(特に生後6ヶ月未満)がかかると重症化する危険があり、乳児の周りの大人や兄弟が、免疫をつけておくことがとても大切です。

百日せきの主な症状と経過

  • 風邪症状からだんだんと咳が増える
  • 発作的に短い咳が連続(特に小児)し顔が真っ赤、嘔吐、吸気でキューっと音を立てるなど
  • 徐々に咳発作の回数が減り、2~3ヶ月で回復
年長児以降は、典型的な症状以外を示すこともあります

日本の小・中学生は、百日せきにかかりやすくなっています

日本では1981年に三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風トキソイド)が導入され、現在、ポリオも含む四種混合ワクチンが定期接種となっています。現在の予防接種制度では、0~1歳で四種混合ワクチンを合計4回接種し、11~12歳でDT(ジフテリア・破傷風)ワクチンを接種するスケジュールになっています(表1)。

表1

乳幼児期
(初回+ 追加)
4歳以降
なし(二種のみ)
合計接種回数
日本 3回+1回 なし(二種のみ) 4回(3+1+0)
フランス・英国 3回+0回 5~6歳 4回(3+0+1)
オーストラリア 3回+0回 4~8歳、15歳 5回(3+0+2)
ドイツ 3回+1回 5~6歳、成人 6回(3+1+2)
米国・カナダ 3回+1回 4~6歳、11~16歳 6回(3+1+2)


しかし、最近の調査では、小中学校などで集団感染や大人の感染が目立ち、ワクチンを4回接種済みの小児でも発症しており、接種後数年で抗体価(免疫力)が低下することがわかっています(図1)。事実、2018年に百日せきに感染した人の6割以上が5~15歳の小・中学生でした。

  • 図1


そうした現状を受け、日本小児科学会や日本プライマリ・ケア連合学会では、百日せきに対する免疫を高めることを目的に諸外国でも行われているよう、小学生になる前のタイミングでのワクチンの追加接種(5回目)を推奨しています。百日咳含有ワクチンの追加接種を希望される方は、下記までお問い合わせください。

  • 亀田クリニック 感染症科外来(代表:04-7099-1111)
  • 安房地域医療センター 小児科外来(代表:0470-25-5111)
  • 亀田ファミリークリニック館山(代表:0470-20-5511)
  • 使用ワクチン/トリビック®(ジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン)
  • 対象者/就学前の5~6歳児:MR(麻疹・風疹)ワクチンとの同時接種がオススメです
        11~12歳:定期接種のDT(ジフテリア・破傷風)ワクチンの代わりに接種が可能です
    ※その他の小児、成人も接種が可能ですので、ご相談ください
  • 価格/6,120円(税込)
    ※任意接種のため自己負担となります
  • 注意点/百日咳含有ワクチン(四種混合・三種混合)の最終接種から6ヶ月以上空いていることが必要です。

参考となるWebページ

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 2018年8月1日版
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdfPDF

こどもとおとなのワクチンサイト(日本プライマリ・ケア連合学会ワクチンチーム)
https://www.vaccine4all.jp/shared/files/vaccine_A4_0_19.pdfPDF

亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科 河田 祥吾

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