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地域で高次脳機能障害の患者・家族を支えよう(高次脳機能障害・・・とは?)

2011/06/01

脳は人の身体の中でも最も複雑で最も重要な臓器であり、その病気や症状、現れる障がいについては、現在でも全ての謎が解明された訳ではありません。

それでも「脳卒中」などは皆さんにとって、身近な病気なので「後遺症」について多少の知識がお有りのことと思います。

今回は最近注目が高まっている高次脳機能障害(以下「本障害」と略記)について13回にわたりお話をさせていただきます。

第一回は「高次脳機能障害」という病名を初めてお聞きになった方が対象の基本的なお話です。皆さんにとって「脳卒中の後遺症」で思い浮かぶのは、言葉が上 手く話せない(言語障害)、手足が思うように動かせない(麻痺)などのように、ご本人やご家族の立場から「見えやすい障がい」なのではないでしょうか。高 次脳機能障害(以下「本障害」と省略)の大きな特徴は「家族や周囲の人たちから見えにくい障がい」にあります。

また、見えにくいために「周囲の無理解・非協力」から患者さまの困難や苦痛が非常に大きくなることです。具体的には、記憶力や判断力、注意力の障がいなどがあります。

家事や職場では一連の作業を段取りを踏まえて手順良く行う事や、複数の作業を同時にこなす事が非常に苦手になります。また、社会生活の中で「周囲と上手く 合わせてゆく事」が困難だったりします。さらに大きな問題として、「当人にとっても(自分の障がいが)分かりにくい」状態ですので、家族からみると「物忘 れがひどくなり、自分からは何もしない怠け者になって、そのくせ些細な事に不自然にこだわり、直ぐに怒り出してこらえ性が無く、作業の手際や段取りが悪 く、疲れ易く長続きしない」などが目に付いて、以前とは「人柄が変わったよう」に感じられたりします。

意識障害や重い麻痺などの「見えやすい後遺症」については診断や治療の技術も進み、在宅療養の場では介護の負担を軽くするための身体障害者手帳発行や介護保険利用などが整備されて来ました。

ところが「本障害」自体は以前からあったにもかかわらず、脚光を浴びるようになったのは比較的最近のことです。これは診断治療の進歩とともに、「本障害」 の患者さまの実態が正確に把握され、当人や家族への支援の必要性が認識されるようになり、また医療福祉の適切な介入により患者さまの社会復帰が可能となっ てきた現状を反映するものです。

「本障害」の歴史では、2001年から国が「高次脳機能障害支援モデル事業」を5年間行い、あいまいだった診断の基準を作りました。現在はこれを基にして実際に患者さま、ご家族を支援する事業の実施段階に入っています。

千葉県では県リハビリテーションセンターを中心に、県委託事業として松戸市の旭神経内科リハビリテーション病院と鴨川市の亀田メディカルセンターが「拠点病院」として、診断や治療の他に復学や現職復帰、自動車運転の再開などを含む社会復帰を支援する活動を開始しました。

千葉県高次脳機能障害支援事業代表 亀田リハビリテーション病院長 井合茂夫

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