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エジプトのファラオ(王)もブリッジを使っていた!?

2013/05/15

虫歯や歯周病などで歯が抜けると、噛み合わせが悪くなったり、十分な咀嚼が出来なくなり、発音も正しく出来なくなる可能性があります。少しの歯でも欠損すると、その両側の歯に負担がかかり、それらの歯も失うリスクが生じます。これらを防止するために、義歯やブリッジなどで歯を補うことを補綴(ほてつ)といいます。

補綴物の起源は紀元前3500年から紀元前2500年のエジプトのファラオの口腔内に認められた、歯の代替物を隣在歯(周りの歯)に巻きつけたブリッジの様なものにまで遡ることができます(ただし、これが死者への祭祀的なものなのか、実用されていたものなのかはわかっていませんが、この技術は紀元前3世紀に至るまで使われていたことがわかっています)。また、1538年に亡くなった願成寺の仏姫(中岡テイ)という尼が木製の義歯をつけていたことがわかっています。これら義歯は、職人の技として作られており、歯科学の一分野としての歯科補綴学として成立するのは、関連技術の発達した18世紀中旬以降でした。

それでは、一般歯科における補綴治療の中で頻度の高い義歯とブリッジについてご説明いたします。

義歯(入れ歯)

1本も歯がない場合に装着する義歯を総義歯(全部床義歯)といい、1本でも歯がある場合に装着する義歯を局部義歯(部分床義歯)といいます。義歯の保持は、総義歯では唾液の粘着力や口腔粘膜との吸着力による粘膜負担ですが、局部義歯では残存歯に金属のバネ(クラスプ)をかけて支える歯牙粘膜負担となります。これらの方法は、残存歯を削らずに咀嚼機能が回復できますが、常にはずして清掃する必要があります。またクラスプをかける歯(鉤歯:こうし)に負担がかかり、グラグラしてきたり虫歯になったりすることもありますので正しい管理が必要になります。義歯の材料はレジン(プラスティック)が中心ですが、強度をもたせるために厚くなり、装着感や温度感覚などに問題が生じることがあります。そこで当院では既存のレジン床よりも薄く、強度(弾力性)を向上させた新材料を導入しておりますのでお気軽にお問合せください。

ブリッジ(架橋義歯)

歯が数本抜けているときに適応となります。欠損部の両側の歯を支台にして金属によるブリッジ(橋)を装着する方法で、歯の無い部分は人工歯によって補います。ブリッジは固定されるので、装着感は自然ですが支台歯(土台になる歯)を削らなくてはなりません。支台歯が健全で、生活歯(歯髄神経のある歯)の場合、削ることで歯がしみたりするリスクも伴います。また連結体であるため人工歯部含め、清掃がやや複雑となります。そのため、支台歯を虫歯にしないよう歯間ブラシなどの清掃器具の併用が必要となります。

歯科補綴治療は様々な口腔内の問題を改善するための、非常に重要な手段であると共に、多くのリスクを併せ持ったものであると筆者は考えております。そのため、歯1本単位で治療計画を立てるのではなく、1口腔単位で全体のバランス、調和を見据えた包括的な治療を考えていく必要があります。機能的で、長期的に安定した補綴を実現するために、当院ではトップダウン・トリートメント(最初に目標とするゴールを決め、そこから逆算するように綿密な治療計画を立案すること)を基本概念に症例検討会議を行い、歯科医師全体でより理想的な医療を目指し、常に取り組んでおります。

現在お悩みのことや、今回ご紹介出来なかった様々な治療法など、どの様なことでも、是非お気軽にご相談頂ければ幸いです。ご来院を心よりお待ちしております。

一般歯科医長 内藤直輝

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