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アドバンス・ケア・プランニングの意義を考える~ワークショップの実際~

2016/7/15

アドバンス・ケア・プランニング=将来の意思決定能力の低下に備えて、患者さまやそのご家族とケア全体の目標や具体的な治療・療養について話し合うプロセス(過程)。もしバナ≒もしものための話し合い。

この連載もおかげさまで、残すところあと2回となりました。今回は、私たちACP in AWAが安房地域を中心に行っている「ワークショップ」をご紹介したいと思います。

「ワークショップ」とは?

「ワークショップ」とは「ワーク=身体を動かす」+「ショップ=その場で作ったものを公開する」に由来する言葉で、「作業場」とか「工房」を意味しています(※1)。ある成書では「多様な人たちが主体的に参加し、チームの相互作用を通じて新しい創造と学習を生み出す場」と定義されています(※2)。

  • 出典:http://square.umin.ac.jp/zenjin/WhatIsWorkshop/WhatIsWorkshop.html


集まった参加者が安心してそれぞれの思いやアイデアを語り、のびのびと議論を深め合っていく。その中で、一人ひとりに新しい気づきや発見が起こり、新しい何かが創り出されていく。ワークショップとはそのような創造的な話し合いの場を指しています。

ACPを考えるワークショップ

私たちACP in AWAは、2013年からこのワークショップを用いて、「ACPとは何なのか」「必要なのか?」「そんなに難しいのか?」「ACPには何が必要なのか?」等を参加者の皆さんと一緒に考えてきました。

医療者と一般人、また同じ医療者の間でも、ACPの知識や興味の度合いはそれぞれに異なるため、私たちはワークショップに段階(途上目標)を設定しています。第一段階では動画を鑑賞し、登場人物の気持ちを想像するという方法で、「もしバナ」の意義を考え、それぞれが気づきを得るのが目標です。第二段階では前号でご紹介した「もしバナゲーム™」を用いて、自分の価値観を考え、それを自分の言葉で語ること、また他人の価値観を聴きそれぞれが新たな視点を得ることを目標にしています。

地域に住む方々と医療者が自由に話し合える場として


これまでのワークショップを通じて、私自身も様々な背景を持つ方々の思いに触れてきました。そして、あらためて感じていることがあります。それは、もしものための話し合いを重要と考えている人が多い一方で、病の有無や年代、職種によらず、そのような話し合いをしている人はとても少ない、ということです。これは、医療者も例外ではありません。

今後は、医療者や一般市民の皆さんがワークショップに気軽に参加できるような仕組みを作るべく、地域一体となってこの活動の企画・運営を行っていきたいと思っています。



iACPプログラム及び関連ツールは、あなたやあなたにとって大切な人達が、もしバナ「もしものための話し合い」を行うためのきっかけを提供し、その話し合いをサポートします。詳しくは以下(※3)をご覧ください。

【参考資料・サイト】
※1http://square.umin.ac.jp/zenjin/WhatIsWorkshop/WhatIsWorkshop.html
※2ワークショップデザイン―知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)日本経済新聞出版社(2008/06)
※3iACPプログラム:https://www.i-acp.org/program.html
疼痛・緩和ケア科のご案内

亀田総合病院 Advance Care Planning in AWA プロジェクト代表 蔵本浩一

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