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「親ブック」

2016/6/15

アドバンス・ケア・プランニング=将来の意思決定能力の低下に備えて、患者さまやそのご家族とケア全体の目標や具体的な治療・療養について話し合うプロセス(過程)。もしバナ≒もしものための話し合い。

突然ですが、あなたはどれだけ親のことを知っていますか?

親が仲良くしている友達の名前、お気に入りの服、好きな食べ物、飲んでいる薬etc.知っているつもりでも、実は意外と知らない、自分の親のこと。今回は、そんな親と子のコミュニケーションを深める機会を提供してくれるアイテムのご紹介です。

『親ブック』

『親ブック』とは、「親の生活スタイル、趣味・こだわりなどを、子供・介護者と一緒に書き込める、家族の新しいコミュニケーションツール」です。「事前指示書(※シリーズ第6回を参照)」とは違い、親が自分で自分のことを書くわけではなく、子供(や介護にあたる人)が主体となって、親と話しながら書いていく、というものです。

この『親ブック』には、「くらし」「自分史」「旅行」「食」「カルチャー」「ワードローブ」の6つのテーマが設けられており、この中から書きやすいところを選んで書き込んでいきます。また、テーマによって難易度(初級・中級・上級)が設定されているのも面白いところです。初級編では親の日常生活や健康の把握、中級編では親の思い出を綴ってアルバムとして残す、上級編では親の好みやこだわりを知って親孝行の道を探る、という具合です。

手に取ってみるとわかるのですが、デザインやサイズ、罫線、紙質のどれを取っても、書くこと自体に「楽しさ」を感じさせるように設計されており、書き手に対する心遣いや、その根底に流れる温かい思いが伝わってきます。

この『親ブック』は「終活」の促進を目的としたアイテムではなく、あくまでも親と子の「コミュニケーションツール」として活用してもらうことを意図して制作されています。それゆえ、「資産・葬儀」に関するテーマは省かれています。また、プライバシーへの配慮として、親のお友達の住所や電話番号、ご本人の個人資産を記載する欄もありません。もしも実際に看護や介護が必要になった場合には、(子供が)親の趣味やこだわりを(医療者や介護者に)伝えるノートとして役立ててほしい、というのが製作者側の思いとして公開されています。

いかがでしょうか。子供の立場としても、親に「事前指示書」や「エンディングノート」の話題を持ちかけるよりも、まずこの『親ブック』を手に取って、親と一緒に紐解いてみる方が、気持ち的に負担が少ないとは思いませんか?個人的には、その作業がその後に続く(であろう)「もしバナ」の際もきっと役に立つように思います。

“知っていると思っていても
意外と知らない親のコト。
そろそろ、親のこと。自分ごと。”

【参考サイト】
『親ブック』公式サイト:http://carepot.co.jp/?page_id=28
CAREPOT:http://carepot.co.jp/
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亀田総合病院 Advance Care Planning in AWA プロジェクト代表 蔵本浩一

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